まだまだファンタジーの世界にいてほしいので、4歳の息子には、特に文字を教えていない。だけれども、いつの間にか『米』という字を覚えてしまった、という話は以前に書いた。
最近、彼の中に「文字を読みたい!」という欲求をとても感じる。どこで覚えてくるのか、「あ・い・う・え・お」などとそらんじている。
「わ・ゐ・う・ゑ・を」の発音も正しい。そして、自分なりに、唯一知っている『米』を糸口に、世界を広げようとしている。

『火』と言う字が『米』に似ていることも、『光』という字が『米』に似ていることも、息子に言われて初めて気付いた。
『明光義塾』と書いてある看板の「2つめの、米に似ている字は、なんて読むの?」と聞くから、「ひかり、とか、こう、とか、ひか、って読むよ」と教えると、「じゃあ、米って字は、ほかになんて読むの?」と聞く。
「まい、とか、べい」と答えると、「茶色いお米にも、『米』って書いてあるよ。あれは、なんて読むの?」と。
「げんまい、のこと?」と答えると、「げんまいの、まい、かぁ!」と納得している。その後の、「べい、は、ベーコンのべい、だね」には、笑ったが。

学童期におけるシュタイナー教育の具体的な進め方については、興味は持っていても、まだ詳しくは知らない。
でも、息子が、自分なりに色々紐解いていく姿を見ていて、こういうのを無理のない範囲で導き、広げて行くのが、シュタイナーのやり方なんだろうな、と私なりに解釈している。
そういえば、3歳の頃、きゅうりを1本渡して、「3人で分けられるように切ってね」と言ったら、自分の包丁で9つに切って3つずつに分けていたので驚いた(自分のお皿のきゅうりは、微妙に大きかったけれど)。

頭がちがちになり勝ちな親達であるが、息子の世界をのぞかせてもらいながら、一緒に学び成長できたら楽しいな、と思う。