行ってきました、ホールアース自然学校、「親子で過ごす森の時間」。
アウトドアには、とても興味があっても、なかなか体力、実行力がなく、キャンプなど行けない我が家にとって、おあつらえ向きのプログラム。今回は、新潟で「森のようちえん てくてく」を立ち上げられた小菅江美さんを迎えての、とりわけ魅力的なプログラムだった。

息子は、10ヶ月の時から保育園に行っているけれど、元来典型的なPuls.(泣き虫の甘えん坊)。家にいる時間は保育園での時間を取り戻すかのごとくべったりと甘えてくる。
そんな息子に、子供たちだけの森の探検隊、夜の探検隊、なんてできるのだろうか?と一抹の不安を感じつつも、楽しみにしながら、富士山のふもとに向かった。

同年代(4歳~6歳)の子供が8人。すぐに打ち解けて(というより、当たり前のように一緒に)森の中を自由に走り回ったり、虫や蛙を見つける子供たち。
やっぱり、これが子供のあるべき姿だよね、なんて思う。
半分は、親と子で遊び、半分は、親子離れてのプログラム。
親子で土の上でごろごろしたり、森の散歩をしたり、丸太を使ってパズルを作ったりして過ごし、夜、子供たちが探検に行っている間、親たちは、小菅さんのお話を聞いた。

話には聞いていた森の幼稚園。あらためて、デンマークやスウェーデン、ドイツでの活動の様子を聞き、感じ入るものがあった。
森の幼稚園は、園舎を持たない幼稚園(あっても、集合場所、荷物置き場としてしか使われない)。
雨の日も、氷点下15度の日も、一日の大半を森の中で過ごす子供たち。そして、大人はそれを決して導かない。2歳の子であっても、ただただ見守るだけ。
大人には、「待つ勇気」、「子供の力を信じる勇気」を必要とされる。
大切なことを思い出させてくれた。

1日目の探検では、リーダーさんの手をひと時も離すことのできなかった 息子であったが、2日目の帰りは、雨の中、カッパを着て自分で歩くことができたそう。本人も目をきらきらさせ、満足気であった。
私たちも、初めて空木(うつぎ)と杉の板を使って火を熾したり(感動!)ダッチオーブンでかぼちゃのプリンやら、パンを焼いたりした。

今回、参加してみて、「小さくてもできることは、自分の力で・・・」を願っていた私たちも、実は日常生活の中で時間が気になったり、上手にできないことが気になったり、本人の希望に負けたりで、ついつい色々手を貸しすぎていたのでは、ということに気づかされた。まだ4歳、だけれど、もう4歳。
森の中でのんびりしながら、自分達のありかたについてもう一度考える時間を持たせてもらった。

何より、空気も食事も美味しく、ぼこぼこの土と落ち葉が気持ちよく、久しぶりに栗拾いに興じ・・・楽しいことだらけの満足な週末だった。