10月に息子の高熱、11月に義父の急逝、仕事は待ってくれないが、全てが自分の上っ面を流れているような日々を過ごし、いつの間にやら師走に突入。LOWな日々を送っていた。
そんな中、先週末、外房を訪れた。

以前から、ひもろぎ庵のKさんの母乳をお預かりし、貴重な母乳石けんを作らせていただいており、それを届けるための外房訪問。もちろん外房には、魅力的な場所やら、会いたい方々がてんこ盛りだから、ただお届けするだけじゃもったいない。ブラウンズフィールドに泊まり、タルマーリー立ち上げ中のたるまりさん達にもお会いする計画を立てた。

直前になって夫が仕事を休めないことが判明。そうすると片道3,4時間の道のり一人で運転しなくてはいけない。ただでさえLOWなのに、どうしよう・・・と、実は迷った。でも、LOWな時こそ訪れたい癒しの地だから、頑張っていくことにした。

行ってよかった。

ブラウンズフィールド(http://www.brownsfield-jp.com/)は、去年の夏以来3回目。前回はオープン直前だったカフェが出来ていた!単なる納屋だった場所が、それはそれは素敵な、昼寝をしたくなるような、ちょっとバリ風無国籍の素敵なカフェに変わっていた。すごーい!カフェのスタッフさん達とちょっとお話をし、並べてあったタルマーリーのパンをおやつに購入し、それを持ってタルマーリー(ブラウンズフィールドから徒歩3分 http://blog.goo.ne.jp/marumaricafe/ )へ。

聞かれて気付いた、たるまりさんとは、どうして知り合ったんだろう?なんとMIXI通じてだった(アナログ、リアル派の私なのに、ちょっと驚き)。私のマイミクの方々やら、住所を見て、以前に町田にも住んでいたたるまりさんがメッセージをくれたのが素敵なご縁のはじまり。いやいや、実はその前に、ウエダ家さんのイベントでも会っていた!たるまりさん達は、「農のあるパンや」を目指し、夫さんはかの有名なルヴァン(天然酵母パンの店)で、妻さんは、町田ではちょっと有名な凡(地元の素材でジャムやソースを作る店)で修行、いすみ市の古い民家に移住して、手作りでパンやさんを立ち上げ中!のすごい人たち。たるまりさんを見ていると、「夢を強く持ち、それに向かって努力すれば必ず叶う」というのを体現しているように思う。強い光を放っている家族だ。

昔ながらの玄関を入り、「こんにちは~!」と声をかけると、「わぁ!いらっしゃい!」と明るい笑顔。オーブンの余熱で焼いたという柿の皮せんべいと、買ってきたパン(蜂蜜とカシューナッツ、すごく美味しい!)をいただきつつ、おしゃべりしたり、見学させていただいたり。そのうち2歳のモコちゃんも帰ってきて可愛いこと、可愛いこと。

「お手伝いします!」なんて言って行ったのだが、結局何の役にも立たず。パンの日である金曜日の前夜は、天然酵母パンを醗酵させるために、夜中も30分おきに面倒を見るのだそうだ。まるで新生児を育てているよう。で、私たちが訪れた金曜日は、ちょっと休息なんだそうだ。酵母の話やら、面白いお話を沢山聞き、エネルギーを沢山いただき、日が暮れてきたので一緒にブラウンズフィールドに戻った。

ブラウンズフィールドのご飯は、デコさんやら、しねまちゃん、みんとくんの家族(エバレットさんは帰宅が遅かった)と、スタッフの皆さんと一緒に大きな食卓を囲む。前回は土間のテーブルだったけれど、寒い季節は大きなコタツを囲んでぎゅうぎゅう詰めて座り、まるで大きな家族みたい。もちろんマクロビオティックの美味しい美味しい食事を大きなお皿からめいめい取る。あぁ、幸せ・・・。人見知りの私と息子だけれど、まるで家族のような「普通の」会話を楽しんだ。食後は広い台所でわいわいと後片付け。私は、友達と泊まりがけで遊びに行ったり、誰かの家に泊まりにいったり、泊まりに来てもらったりが、本当は苦手・・・だと思っていた。でも、去年のオーストラリアステイでも思ったのだが、実は、台所でわいわいがすごくすきなのかも・・・「手伝わせてください」と言うと、「あなたはお客さんだから」とか言わずに、簡単な仕事を振ってくれる、それで一緒にわいわいやることが本当に楽しく、どんどん癒されていった。まるで旧知の仲のように。

夜は、ゲストハウスにて。直前までバリ式ヘッドマッサージをやっていたスペースは、いい匂いで満たされていて、これまた幸せな気分。お父さんもいればよかったのにね、と言いながら眠りについた。

翌朝食事中に、Yasuさんが訪ねて来てくれた。Yasuさんとは、去年のブラウンズフィールド合宿のときに出会い、その後はやはりMIXIでつながっていた。本拠地の会津からたまたまアースオーブンを作りに外房に来ているとのことで、再会が実現。Yasuさんは、頭がすごくいいのに謙虚で、生きる力と技術を沢山持った世界人。話していると色々考えさせられる。いつかは、庭にYasuさんに教えてもらってアースオーブンを作りたい!が夢かな。

そうこうしているうちに、もう10時。ブラウンズフィールドに別れを告げて、Yasuさんの案内で、Kさんと待ち合わせの佐野さんちへ。佐野さんは、自然農をされている、これまた何でもできる方。昨年夏に訪ねたときは、大きな自宅をご自分一人で作っていた。そしてまた、藁細工の名人でお正月飾りなども作っておられるらしい。この日は、藁細工の講習会とのことで、Kさんが声をかけてくれたのだ。藁って美しい。そして、佐野さんの手からは藁の美しさを最大限に生かした網目が次々に紡ぎ出されていく。当然のようにうまくできないが、それでも楽しい。そして聞こえてくる「かごめかごめ」の声。かごめかごめがあんなに綺麗なハーモニーだったなんて初めて知った。あしたの国(房総にあるシュタイナー学校とコミュニティ http://www.ashitanokuni.jp/ )の1年生たちが遊んでいる声だった。あぁ、こんな健やかに育つんだ・・・としばし感動。そして気が付けば息子も一歩、また一歩と近づき、いつの間にか仲間になって遊んでいた。お母さん達も、コミュニティにありがちな閉鎖的な感じがなく(もちろん、私がKさんの友達だって言うんで親しみをこめてくださったのもあるだろうが)本当に温かく普通に話しかけてくれり、共同作業をした。

お昼には餅つきをし、名残惜しいけれど、遠いので別れを告げることにした私たち。また車で3時間半、町田へ帰宅。「日常」のような「非日常」。ゆったり心も身体も癒されて、行ってよかった、行かれてよかった。外房で会った皆さん、本当にたくさんの幸せをありがとう!