すっかり間があいてしまいました。

前の投稿でも書いたように、今回アファンの森では、初のナイト・ハイクも企画されていました。

午後の散策が終わった後、いったん宿に引き上げ、そして夜7時に集合。

解散時は、どんよりと曇った、気温と湿度の高い状態・・・つまり!蛍が飛びやすい環境!と言うことで、期待を込めての一時解散。

ところがなんと・・・待機中にまさかの大雨。

大雨も大雨、ほんの50メートル先の駐車場が見えないほどの豪雨に、思わず「えーっ!」と声を上げてしまいました。

・・・が、自然はそういうもの。人間の思い通りになんかなりゃしません。

ということで、気を取り直して、ばっちりレインウェアを着込み、いざ森へ。

雨が降っていなければ、たくさんの動物の気配が感じられるのだという夜の森ですが、今回の雨の中のナイト・ハイクも得がたい経験でした。

折りしも新月の夜。人里離れた黒姫の森は、真っ暗です。

視覚を奪われ、雨で聴覚を奪われ、そして気づいたのは、人間ってすごい!

足の裏の感覚で、自分が今、正しい道を歩いているのかどうかがはっきり分かる(アファンの森は、森を保護する目的で人の歩くところにウッドチップを敷いています)。

真っ暗に思われたけれど、そのうちうっすらと周りの気配が見えてくる。

そんな一つ一つに小さな感動を覚えます。

昼間とは全く違って見える森だけれど、歩いた道を思い返しながら前の人からはぐれないように進んでいきます。

そして、見えないだろうと思っていたのに、なんと蛍が一匹、二匹・・・たくさん!

雨の中ですから、乱舞と言うほどではありませんでしたが、それでも、あちらこちらに浮かぶ光にみんなで見入りました。

写真・・・これしか撮れませんでした。

アファンの森のブログにもっと素敵な写真があります。

その後は、サウンドシェルターに移動。

スタッフの方が、焚き火を熾してくださっていました。ああ、やっぱり火を見るとほっとします。

夜の森は、昼の森以上に動物のものですから、知らず知らずのうちに緊張していたんだなぁ、と実感しました。

お昼間見るサウンドシェルターは、こんな感じです(写真は、2010年のもの)。

動物の音や、森の気配を感じるためのシェルターですが、森と一体でいながら守られているようななんとも心安らぐ空間でした。

雨のナイト・ハイクは、想像していたより豊かなものでした。

次は是非、降っていない時に、もっともっと動物の気配を感じに行きたいと願いを込めて、夜の森を後にしました。