昨日、「出穂」のエントリを投稿しましたが、今日はなんと稲の花が満開!でした。

とは言っても、「満開」という言葉から人が思い浮かべるような花ではありません。

清楚で健気な小さい小さい花です。なんだか、じんわり感動しました。

ここ数日いろんなことがあって、文字通り「心を亡くす」一歩手前まで行ってしまっていましたが(嫌なことがあったわけでは全然ないのですが、スケジュールがきちきちで眠かった)、昨日の出穂、そして今日の満開を見たら、心満たされ、みんなに笑顔を向けたい気持ちになりました。

さて、これは、夏休みに国立科学博物館に行ったときの写真。

特別展示の深海展のほかに、常設展にも行きました。

何だかわかりますか?
櫓時計(やぐらとけい)というもので、江戸時代から明治時代初期に日本で使われていた和時計の一種。私たちが見慣れている西洋時計とは趣の異なる、なんだか複雑に見える時計です。

和時計ってなんでしょう?

「おやつっていうのは、昔の八つの刻から来たんだよ~」とか、「丑三つ時って言うのは、夜中の2時ごろだよ~」なんていうのは聞いたことありましたが、私は、単純に2時間ごとに一つ、二つ、と呼んでいた、程度に思っていました。

全然違いました!

昔の日本人は、日の出の時間と日の入りの時間を基準に、昼と夜とをそれぞれに6等分して時間を決めていたのだそうです(これを不定時法というのだそうです)。

だから、昼と夜とでは、一刻の長さが違うし、季節によっても一刻の長さが違うんですって。驚きました。

今のカレンダーにあたる、二十四節気にあわせて、刻の長さが調整されていたのだそうです。

なんと優雅な~!

昔の人だって、生きていくためのたくさんの仕事があり、のーんびり暮らしていたわけではないと思います。

でも、季節ごとに太陽を見て、月を見て、動き始めた虫や、芽を出す草花を見て、それにあわせて生活していた昔の日本人は、今の私たちには見えない、何かを見ていたのではないかと思います。

昨日書いた、「稲妻」「稲光」の話とあわせて、なんだか私たちすごい人たちの子孫として生かされているのだなぁ、と思いました。

和の時間、和の心、今一度振り返って大切にしたいなぁ、と改めて思ったここ何日かでした。