春分の日の今日、息子の学校の卒業式が行われ、12歳の息子も無事小学校課程を修了しました。

息子は、5年生の時に、本人たっての希望で地元の学校(ここも地元と繋がったとても良い学校だったのですが)から、ちょっと遠くの小さいけれどぎゅっと身の詰まった学校に移りました。

息子の学校のことは、「そんなオトナでありたい」(→✩)、「調べる、考える、伝える」(→✩)、「美味しい納豆のつくり方」(→✩)などでも。

17人の小学6年生と、9人の中学3年生が、今日の卒業を迎えました。

小さい小さい学校ですが、学校みんなの心のこもった手作りの温かい会は、その名も「晴れ、ところにより涙の会」というもの。

可愛らしい傘をさした下級生に先導されて、卒業生達が誇らしげな入場してきた時点で、何かこみ上げるものがありました。

息子の言葉

「ぼくは、まだ中学校にいってやりたいことは、あまり決まっていません。ですが、どんな大変なことでも、率先して取り組んでいきたいです。また、ラグビーでは、遠くから通うことになりますが、毎週通って、どんどん上手になりたいです。」

ああ・・・なんだか、立派なことを言うようになったなぁ。

ほかの子も、お仕着せではない、自分の言葉で思いや、決心、感謝などを話していて、感心しました。

手作りのくす玉を割って、恒例のジュースで乾杯。

卒業の記念品は、それぞれが自分のほしいものを(決められた予算のなかで)選んでお願いします。

時計、ぬいぐるみ、文具、中には「マルセイユ石けん」を頼んだコドモもいる中で、息子がいただいたのは、「戦国武将事典」でした。

一人一人学園長に全文読み上げていただき、手渡される卒業証書は、美しいイラストと顔写真入り。

保護者会からは、春色のブーケと、

学校の風景が印刷された名前入りマグカップ、そして型にはまらない学校の「ワクなしのびのび焼き」せんべい。

そのほかにも、たて割りのクラスの下級生たちから、可愛らしい言葉が書かれた色紙や文具、手作りのクッキー、どら焼き、もち米パンなど(息子のクラスは「おいしいものをつくる会」)。

息子が弟のように可愛がっている大好きな3年生からは、こんなかっこいいネックレスを「きみは、りょうりがうまくてたのもしい人だぜ。おまえも中がっこうがんばれよ!!」というメッセージとともに(笑)。

胸がキュンとなる、可愛らしいおせんべいは、新しい学校に移ってから、何かと教えてくれたり、繋げてくれた以前からのお友達母娘より。

「いそがしい」という言葉が、とてもポジティブに使われるこの学校。

なんでも、自分たちで提案し、考え、話し合い、調べ、作っていかないと前に進みません。

やりたいことがありすぎて、毎日毎日、「いそがしく」楽しい日々を過ごしているようで、失敗することを許し、何度でもチャレンジするのを黙って温かく見守ってくださっているオトナたちには、本当に感謝しています。

中学校からは、ますます本格的な学びが始まるのにそなえ、1人1台ずつ、自分の勉強机を制作しました。

「この学校が楽しいのは、楽ができて簡単だから楽しかったから?」という学園長の質問に、首を振り、「難しいこととか、大きいことをしたから楽しかった?」に大きくうなづくコドモたち。

生きていく力をしっかり身につけているようです。