息子の学校では、ごく一般的な教科書を使った学校教育とは異なる、自主性と体験を重んじた教育を行っているのですが、中学生になった息子が所属するクラスでは、毎月「月刊」と呼ばれる立派な雑誌が発刊されます。

もちろん印刷、製本、裁断に至るまで全て子ども達で作り、経費をまかなうために販売もしています。

学校内での活動の紹介のほかに、個人的に興味がある研究、みんなにシェアしたいような事柄(たとえば息子は、毎回ラグビーのルールのことなども書いています)など、バラエティ豊かな記事が満載のこの月刊のなかで、先月の息子の記事の1つは、「花火の作り方」というものでした。

実は、2年ほど前に、線香花火を自宅で手作りしてみたことがあります(非火薬のものです)。

その時の記事はこちら(→✩)。とても楽しい経験でした。

今回息子が興味を持ったのは、火花の色のことのようだったので、夏休み、炎色反応の実験をさせてみました。

炎色反応とは?・・・アルカリ金属やアルカリ土類金属、銅などの塩を炎の中に入れると各金属元素特有の色を示す反応のこと。金属の定性分析や、花火の着色に利用されている。(Wikipediaより)

なぜ色が出るかといえば、熱エネルギーで電子が励起され、それが元の軌道に戻る際に余分なエネルギーを色として放出・・・云々という説明もできるのですが、ここに書くと話がそれてしまうので、ご興味のある方は、是非専門のサイトや書籍などご覧くださいね。(口頭で説明してほしい方はいつでも!笑)

大学受験のために、一生懸命暗記した方もいらっしゃるのではないでしょうか?

実際に炎の色を見たことはありますか?

家で炎色反応の実験をしたいと思っても、金属塩がなかなか手に入らないのが現状ですが、今回、化学教員であり、iCEFの活動を立ち上げている大学時代の友人に分けてもらうことができました。感謝!

iCEFの「実験検定」は毎回お手伝いしているのですが(数日前に行われた前回は、息子も参加させていただきました。機会があれば書きますね)、回を重ねるごとに、洗練され充実してきています。

一昨年、「科学の祭典」で行った実験検定の投稿はこちら(→✩

話は戻って、家で行う炎色反応の実験には、難しい器具は必要なく、家にあるキャンドルに火をつけて、金属塩の粉をパラパラと落とすだけ。

写真撮影も試みたのですが、この方法だとなかなか難しかった・・・(眼で見たのとは違う色に写ってしまっているものもあります)。

息子の記録。

Na(ナトリウム)・・・すごくこいけど赤っぽくなっていない黄色

Ca(カルシウム)・・・すんだオレンジ色

Sr(ストロンチウム)・・・花火でよく見るような鮮やかな赤(きれいな)だった。

K(カリウム)・・・外炎がむらさき色になった。

Cu(銅)・・・信号の青(緑)にちょっと青を足したような色だった。

Ba(バリウム)・・・黄色と緑を混ぜた色だけど黄緑ではなく分かれていた。

字が汚い、もう少し漢字が・・・ということに目をつぶれば、なかなか生き生きしていませんか?(親バカでごめんなさい)

大学受験にむけた炎色反応の暗記方法は、調べればたーくさん出てきます。

有名どころだと、「リアカー無きK村 動力貸そうとするもくれない馬力」とか。

理解のない丸暗記には意味がない、というのが息子の通う学校の考え方で、私もそれには大いに共感するのですが、一方で化学のような分野では、基礎の基礎の部分でどうしても暗記が必要になってくる(というかその方が便利)場合があります。

私自身は、ずっと化学の分野で仕事をしてきたわけですが、中学と高校の一部を海外で過ごしたためにこの「丸暗記」の経験が極端に少なく、後々苦労もしました。

だから、こういうタイミングで、「ついでに覚えちゃえ」というのは、ありだと考え、たくさんある暗記方法をプリントアウトして、息子に好きなのを選ばせました。

食いしん坊の息子が選んだのは、こちら

「りんご(Li)は赤色、ナシ(Na)は黄色、巨峰(K)は紫、柿(Ca)は橙、ストロベリー(Sr)は紅、若いバナナ(Ba)は黄緑色」

そして、息子から一言

「これには、銅がないから、『銅はアボカド(→アボカ銅=青緑)』だよ!」と。

さすが!

私には、息子の全ての興味を引き出して発展させることはなかなか難しいですし、学校のオトナのように黙って見守ることもいつもはできませんが、息子に限らず子どもたちの心の琴線に触れたものを、ちょっと広げるお手伝いをこれからもできたらなぁ、と思います。

息子の夏の体験学習はまだまだ続きます。

※ これまで、「学校」としていたカテゴリを、今回「学び」に変更しました。

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