さかのぼれば、自然療法との出会いは、随分古いことになるのかもしれません。

子どもの頃から、風邪を引いたくらいでは、お医者さんには行っていなかったような気がします。寝て治すか、行ったとしてもできるだけ薬の少ない町のお医者さん。

お腹が痛いと「梅肉エキスを飲んでおきなさい」と言われ、すり下ろしたリンゴを食べていました。

毎日母の作ったご飯を食べて、早寝をして、元気に過ごしていました。薬を使わず、元気になる、という素地はこの頃培われたのだと思います。

少し大きくなってからは、スポーツをしていたから、怪我は常にしている感じでしたし、大人になってからは、胃を悪くしたり、頭痛持ちになったり、冷えがひどかったり、結構辛い時期が続いたこともありました。

お医者さんを「はしご」したり、胃の薬を飲んだり、頭痛外来に通ったり、また、なかなか子どもが授からず、そのために病院通いしていた時期もありました。でも、結局慢性症状に対して薬を飲み続けたり、ホルモン治療をしていると、副作用など、別のところに症状がでてきたり、だんだん薬が効かなくなってきたりすることを、うすうすと感じ始めました。

「そんなとき出会ったのが・・・!」と書きたいところなのですが、一生懸命考えても、いったい何がきっかけだったのかよく思い出せません。

でも、鍼灸治療を受ける中で、それまで途切れることのなかった頭痛が軽減してきたり漢方薬で少しずつ体力が向上していくのを感じたり鍼灸による不妊治療のことを書いたウェブサイト「寺子屋お産塾」に出会ったりそうした中で、病気を診るのではなく、人を診る、という東洋医学(中医学)の考え方に納得がいき、惹かれて行くようになりました。

<つづく>