そんなに語れるほど知っている訳でも経験している訳でもないが、ロルフィングの面白いところは施術中の身体の変化だけでなく、その後何日もかけて身体が自らを調製していく部分にもあると感じた。

私は、首から左肩甲骨奥を通っていく筋に懲り痛みがあることが多く、そこから広がって頭痛になったりすることがしばしばある。これまでも歯の高さ調製だったり、野口整体だったりで何度か痛みがなくなり、「助かった~!」と思ったことはあり、以前に比べると随分よくはなってきているのだが、それでもやっぱり気付くと首を回せなくなっていたりする。

ロルフィングでは、あるところの筋肉を押さえながら、別のどこかをぐいーっと引っ張ったり、押したりしていて、今まで自覚したことのない筋肉やら何やらの存在が浮き彫りにされ、ダン・ミルマンの一節が思い出されたりもする(人間の筋肉が硬いのは、我慢やら、怒りなど抑圧した感情が蓄積されているんだ、と言ったような感じの一節)。

前回の施術では、この左肩甲骨奥の筋肉が外から引っ張られるという、今までにない不思議な体験をした。実はその後数日間背中の痛みが少しきつくなり、頭痛やら吐き気やらがあり、ロルフィングによるもみ返し(?)なのか、好転反応なのか、瞑眩(めんげん)なのか、単なる悪化なのか・・・と様子を見ていた。その1週間前にホメオパシーの処方を受けていたし、その2日後に少し緊張するプレゼンを控えていたし、ちょっと分離するのは困難な混沌とした状態ではあったのも事実。ホメオパシー処方後から、色々な感情の揺れ動きがあり、プレゼンが終わった直後に笑ってしまうくらい明らかにテンションが上がり、頭痛がなくなった(おぉ!)。

そして、それから3日後の今朝、「あ!左肩が軽い!」の状態。きっといろんなことの相乗効果なのだろう。でも、前回のロルフィングセッション以降背骨の一つ一つの継ぎ目の動きやすさが変わったような感覚もあるし、すこーしだけ自分で意識して動かせるようにもなってきた。まだまだ変われるかもしれない!
この歳になってもそう思えるって嬉しいことだ。