今日は、私の卒業したホメオパシー学校の校長でもあるNick Churchill によるジェモセラピー(Gemmotherapy)のセミナーに行ってきました。

Gemmoというのは、ラテン語のGemmaから来ており、「つぼみ、木の芽」などの意味があるそうです。同じGemmaから派生した言葉に、「宝石、貴石」を意味するGemもあります。

~~これらの言葉が同じ語源をもつのは、不思議な感じもしますが、Nickが最初に写真を見せてくれたさまざまなつぼみ、木の芽は、本当に宝石のように、内に光とエネルギー蓄えたような姿でした~~

さまざまな木の芽やつぼみがまさに芽吹こうとする1年の中のたった一日の、その日に摘んだ芽から作られたレメディには、大きく

(1)老廃物の排出、デトックス、身体の浄化

(2)肝臓、腎臓、肺、消化器系など、いたんだ臓器や傷を癒す

(3)身体の機能を調節したり、安定化させる

の、3つの働きがあるのだそうです。
魂、精神、肉体のあらゆるレベルに働きかけるホメオパシーや、主に精神に働きかけるフラワーエッセンスと異なり、ジェモセラピーは、肉体に働きかけるのだそうです。

正しく処方するのに非常に多くの勉強と、注意深い観察、熟練、直感、芸術的センスを要するホメオパシーと比較すると、シンプルな観察とレメディ選択で、多くの方を悩ます肉体症状を速やかに緩和させる働きがあるので、ホメオパシーによる癒しに行き詰った時などに、非常に相性のよいセラピーであるとのこと。

また、多くの環境汚染物質、食品添加剤、農薬、薬などで、ホメオパシーのレメディが素直に働きかけづらい状態になってしまっている現代の人の場合、ホメオパシーのレメディを取る前に、これらの排出や浄化を行うことで、よい相乗効果が生まれるのだそうです。

Nickの言葉を借りると、「ホメオパシーは、多くの勉強を積んだ知的な医師であるのに対し、ジェモセラピーは、現場で実践的なケアをする明るい看護婦さん。この二者は、とてもよい相性で素晴らしい効果を生むことができる」のだそうで、面白いたとえです。

もう一つ面白いたとえ「ミケランジェロが美しい大理石の彫刻を作るのに、いきなり土から大理石を掘りだしてきて使う訳ではない。大理石についた土やら、コケやら、蔦などを払い取り、削り取り、洗い落とす役目の人がいる。ホメオパシーがミケランジェロだとすると、大理石を綺麗にするのがジェモセラピー」うーん・・・なるほど・・・!

木の芽や、つぼみが、なぜそのような力を持つかと言うと「冬が終わって春になると、冬の間に身体に溜めこんだものを排出する必要がある。春の大掃除」なのだそうで、それは、日本で言うところの、「春に木の芽などの苦味のあるものを食べて、冬に溜まったものを出す」というのと、同じ考え方なのだと、うれしくなりました。

北欧では、春になると白樺の樹液を飲んだり、サウナに入った後、白樺の小枝で身体をたたくことで浄化するのだそうです。どこの国でも、先人の智慧というのは、素晴らしいですね。

エネルギー的にも多くのものを含む木の芽やつぼみですが、科学者や、医師の間でも、幹細胞(指令により、どのような臓器の細胞にでもなり得る細胞、また、自らを複製、再生する能力も持っている)を多く含む部位(だから、多くの木は「さし芽」で増えるのですね。)、栄養学者の間では、たくさんのビタミン、ミネラル、植物性ホルモンなどを含む部位として注目されているのだそうです。

最後の方で、先週金曜日のイギリスの電子新聞に書かれていた記事が紹介されました。
http://www.telegraph.co.uk/earth/earthcomment/geoffrey-lean/6418553/Why-boys-are-turning-into-girls.html

デンマーク政府の発表によると、環境汚染が進み、「男の子の女の子化」が進んでいるのだとか。

今の若い世代は、その父親世代と比較して、精子が2分の1から3分の1に減少しており、産まれてくる子どもの数も、女の子の比率が増えているのだそうです。

先進国でその割合が高いのだそうですが、化学工場地帯の近くに住むカナダ先住民の中では、男の子の数に比して、女の子が2倍産まれている、との衝撃的な内容が書いてあります。

そんな、あまりにも汚染された環境の中、Gemmotherapy は、全ての解決になるわけではないけれど、何かはできると信じている、とのNickの言葉が印象的でした。

今日のセミナーは、ほんのさわりの部分と、簡単な紹介でしたが、これから少しずつ勉強していき、Chez MOMOでもとりいれて行きたいと考えています。

<メモを見ながら、今日の盛りだくさんの内容を書いたため、いつもに増して乱文すみません。鮮度をお楽しみ下さい (^^ゞ >
Nick のジェモセラピー学校は、こちらです
http://www.gemmotherapy.net/