少し(ずいぶん)前の話ですが、まだホメオパシーを学び始めて4年ほどしか経っていなかった2006年に経験した目の前がクリアになるような経験について、おたずねがあったのを機に書いてみます。

2006年12月、当時4歳の息子の親友でもあり、私が密かに(いえ、堂々と公言していますけれど)ソウル・メイトだと思っている友人家族の移住先を訪ねてオーストラリアに行きました。

野生のエネルギーがあふれるオーストラリアの浜辺ではじめて砂浴を経験し、その強力なデトックス効果に改めて大地の力に驚いたり、

パーマカルチャー界では知らない人のいない故デジャーデンゆかりさんの魅惑的なご自宅を訪ねたり・・・今思い出しても胸がわくわくするような経験をたくさんしました。

そんな経験のひとつ、パーマカルチャービレッジとして有名なCrystal Watersで1泊のキャンプをした時のことです。

世界でも類を見ない、大規模な「成功している」パーマカルチャービレッジCrystal Watersは、すがすがしいエネルギーに満ち溢れた素晴らしいところでした。

80数世帯が普段からパーマカルチャーに添った農的暮らしを営んでいるエコビレッジなのですが、その他に外部からの人がキャンプを張れるエリアがあるので、そこでテントの1晩を過ごしました。

野生の鹿がのぞいているような素敵な場所。

日本のキャンプサイトのように整備されているわけではなく、キャンプしている人も、日本のキャンパーのようにたくさんのグッズを持っているわけではないので、かなり暗い中での晩御飯(写真は、夫さまが撮ってくれました)。

レジャーシートを敷いて、ピクニックをしていたところ、もうそこで1ヶ月もホームスクーリングをしながらキャンプをしている7人の子持ちの若いフランス人夫婦がやってきて、意気投合をしながら持ち寄りパーティのような様相になってきました。

真ん中に置かれた葡萄に手を伸ばした息子が突然!火のついたように泣きはじめたのです(驚)!

「痛い!痛い!痛い!痛い!いたぁーーーーーーい!!!」と、真っ赤な顔をして、地団駄を踏みながら。

薄暗い中、目を凝らすと、そこにはどうやら蜂が転がっている様子。

シートの上にとまっていた蜂を息子が膝で踏みつけてしまったようで、蜂は命の最後の力を振り絞って息子を刺したのでしょう。

ぷっくりと腫れています。

どうするっ!?

あまりの息子の様子に、私は、一瞬呆然としてしまい、思考がとまってしまいました。

友人が、「こう言う時、ホメオパシーつかえないの?」と。

ああ、そうでした、そうでした。
さて、どうしましょう?

ちょっと迷いましたが、毛抜きもない、薄暗い中、息子の身体の中にまだ蜂の毒針が残っていることが気になったので、まずは、ティッシュ・ソルト(ホメオパシーの一種ですが、身体の要素、骨、血液、筋肉などを構成している無機物から作られた、低いポテンシーのレメディ。希釈度がさほど高くないため、肉体レベルに働きかける、また、使い過ぎなどをあまり気にする必要がなく、気軽に使いやすい)のSilica(シリカ、二酸化珪素)を使ってみることにしました。

ティッシュ・ソルトのSilicaは、結合組織、髪、骨、爪、神経などと親和性が高いのですが、その大きな特徴のひとつとして、「とげ抜き」というような働きがあります。

身体の中に入ってしまった異物を押し出すのを助けてくれるのですね。

1粒飲ませて起きたことは、信じていただけないかもしれません。

私もいまだに、あれは夢だったんじゃないかと思うような光景でしたから。

なんと、息子の膝に入っていた蜂の毒針が、にょろっと顔を出したのです!指でつまめるくらいに・・・。

すかさず針を抜いてやったことは、言うまでもありません。

・・・が、まだ息子は、泣き続けています。

「痛い!いたーーーい!!!」ぴょんぴょん飛び跳ねています。

さてどうする?

ティッシュ・ソルトのSilicaは、もうその役目を終わってくれたので、次はホメオパシーのレメディの出番です。

選んだのは迷うことなくApis、ミツバチの毒から作ったレメディです(1の後に0が60個つく位の天文学的な薄さまで薄めてあるので、毒の成分は全く残っていません)。

キーワードは・・・

・ 急に発症する
・ 赤くぷっくりと腫れて熱を持つ
・ 刺すような痛み
・ 落ち着きのなさ
・ イライラしている

など。

そして、もちろん蜂に刺されたときや、それに伴うアレルギー反応では、このような症状が見られることが多く、その場合には、Apisがよく合っている(Apisを飲むことで、このような反応に対する自然治癒力が発揮される)と言えます。

ホメオパシーは、病名によって選ぶわけではありませんから、熱には○○、咳には△△、のようなわけには行きませんが、こと蜂に関しては、まずはApisを考えるのがかなりの高い確率で「当たり」なのではないかと思います。

そう言えば、こんなこともありましたっけ。

蜂に刺されたときだけではなく、全然違うこんなときにもよく合っています。

え?息子ですか?

口に一粒Apisのレメディを入れてやった途端、まるで漫画のようにピタリと泣き止みました。

そして、数分後、「なんだっけ?」と(笑)。

(※ 今回は、ティッシュ・ソルトのSilicaを使ってからホメオパシーのApisを使いましたが、ティッシュソルトをお持ちでない場合は、状況によってApisのみを使うことを考えてよいかと思います。)

一緒にいたフランス人は、「おー!ほめおぱちー!」と声をあげてくれました。

このように、ホメオパシーのセルフケアは、時として、驚くような速やかな反応を促してくれることもあるのです。

5月8日(木)開講の「家庭のホメオパシー・セルフケア講座」では、それぞれのレメディにまつわる興味深い物語をお話ししながら、家庭でご家族の健康管理にどのように役立てていけるか、実践的な方法を広く深く学んで行きます。

ホメオパシーを知ると、これまで知らなかった新しい世界への扉が開かれますよ。

詳しくは、こちら(→☆)をご覧ください。

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