先週のことになりますが、話題の映画「モンサントの不自然な食べ物」を見てきました。

私は、戦うことが苦手です。争いごとなどがあると、本能的に逃げてしまいます。

自分の考えや信念は持っていますし、必要な時にそれを口に出すことはしますが、世の中「善」と「悪」に分けられるわけではないし、色々な事象には、それぞれの事情があるのだ・・・ということを考えてしまうと、なかなか一方的に何かを糾弾したり、切り捨てたり・・・ということが出来ません。

でも、物事の色々な側面を見て考えたい、とは思っていますので、多角的に見る努力はしています。

映画「モンサントの不自然な食べ物」では、遺伝子組み換え作物とはそもそも何なのかに始まり、農薬のこと、在来種のこと、「種」のこと、中小農家のことなど、丹念に一つずつ調べ、インタビューしながら、一企業が、全人口の「食」を握るというのはどういうことなのか、ということをひも解いて行っています。

これまで、自分の家の小さな畑で育てる作物は、出来る限り在来種や、固定種の種から育てるようにしてきていました。

・・・が、・・・

遺伝子組み換え作物については、なんとなく空恐ろしさを感じながらも、はっきりと何がよくないのかを説明できずにいました。

モンサント社については、たびたび耳にするも、明確に何がどうなんだ、と知るには至りませんでした。

TPPが施行されると、どういうことが困るのか、ということは、漠然としかわかりませんでした。

これらのことが、大分私のなかでクリアになってきました。

私が観たのは、渋谷のアップリンクという映画館で。

70~80人ほどの小さな映画館でしたが、老若男女ぎっちりの人でした。

楽しい映画ではありませんし、なかなか敷居が高いかもしれません。

賛否両論、「あり」だと思います。

でも、賛否両論と言いつつ、議論をするには私たちが普通に生活していて入ってくる情報はあまりに偏っているように思います。

人は食べなくては生きていけない以上、自分たちの食べるものを知るために、知っておくのは大切だと思いました。

よかったら足を運んでみてください。

オフィシャルサイトは、こちらです。

オフィシャルサイトや予告編を見るだけでも、気づかされることはたくさんあります。
http://www.uplink.co.jp/monsanto/