今年も貴重な貴重な枯木(こぼく)の実生柚子をいただいたので、去年に引き続き丸柚餅子(ゆべし)を作りました。

去年の投稿はこちら(→✩

実生の柚子とは・・・多くの柚子は接ぎ木で育てられるのに対し、種から育てたもの。

枯木とは・・・樹齢100年を超える柚子。

だそうです。

柚子本来の香りや酸味と、何より精霊が宿っているような力強さ、奥深さのある素晴らしい柚子です。

もちろん、丸ごといただきます。

今年は、大ぶりのものを8個使ってゆべしを作ることにしました。

昨年のゆべしも、初めてにしてはかなり満足度の高い出来だったので、今回はすこーしだけアレンジしたレシピです。

柚子・・・大8個(直径8.5センチくらい)
ひよこ豆味噌・・・170g
麦味噌・・・90g
ゆべし粉(もち米を蒸して、粉にして、煎ったもの)・・・200g
てんさい糖・・・80g
くるみ・・・120g
みりん 50cc
お酒・・・適量

くるみが入っていたものの方が好みだったので、今年は全部にくるみを入れ、ひよこ豆味噌を一部麦味噌に変え、かわりに少し甘味を強くしました。

今回は、頂いてから時間が経ってしまったためか、果汁がほとんど取れなかったので、少しだけ別の柚子の果汁も足しました。

そして、去年の失敗をふまえ、今年は、上部をざっくり切り落とすのではなく、果物包丁を使って丸く切って外すようにしました。

苦味が強くなりすぎないように、内側の白いワタをスプーンで丁寧にこそげ落とします。

こんな感じになるまで。

味噌をすり鉢であたり、材料をよく混ぜ、柚子の皮の器に詰めます。

去年より、柚子が大ぶりだったのかな?たっぷりの量のタネを作ったつもりだったのですが、かなり少なかったみたいで、半分くらいしか入りませんでした。(練りすぎてしまったのか、去年よりべたべたして、入れづらかったです)

小さいのは、ぎゅっと縮んで濃く締まった去年のもの。

タネが少ないけれど、蒸し器にぎゅうぎゅう。

この写真では、2個重なっていますが、蒸し始めてみたら、下の柚子が潰れてしまったので、慌てて2回に分けました。

去年みたいに崩れてしまわないように、よく見ながら今年は25分ほどで蒸し完了としました。

このあとは、外や冷蔵庫の中で乾燥させながら、間でさらに2回ほど蒸して熟成させます。

蒸し終わって、蒸し器の中で冷めるのを待ちながらPCで仕事をしていたら、何やら不穏な香りが・・・。

っがーーーーーーーーーーーんっっっっっ!!!!
(つづく)