自由教育の中学を卒業し、
全国レベルでラグビーをやりたい
でも、勉強もちゃんとやりたい
自由な校風の学校がいい
で、ここしかない!と切望して通うようになった高校。
先週は、ラグビー部卒部会、六送会、卒業式、送る会と続いた。
自分のことは全部自分でやらなくてはいけない寮生活、
「時間内に決まった答えを書いて点を取る」ということに戸惑う学校生活、
食べても食べてもなかなか体重を増やせないラグビー生活、
最後の1年は、大会もことごとく中止になったあげく、怪我、
そして、次々と推薦で進学を決めていく仲間たち。
一切口には出さなかったけれど、心の中で泣いたことも多かろう。
みんなと同じタイミングでの進学がかなわないことが決まり、わたしも胸が痛かった。
世間一般の価値観に振り回されそうになった。
でも・・・
模試の点数はあまりよくなくても、学校の成績は良かった。
「勉強、大変だけど楽しい」と言う。
本来なら1年間やる「個人課題研究」を、足りないからと自主的に2年間やった。
合宿では「すこぶる気が利く」と先輩お母さんたちから絶賛。
卒業式前、久しぶりに会った寮の仲間とは明け方までおしゃべり。
ラグビーは今も大好き、かけがえのない仲間と指導者に恵まれた。
将来はこうしたい、絶対にここの学校でこれを学びたい、という方向性が決まった。
受験勉強をするための高校生活ではなく、
まぎれもなく、この時期にしかできない煌めく経験を重ねたのではないだろうか?
卒業式は、諸々の状況があり、短縮、在校生の出席はなかったけれど、
送る会では、ステージ上でいきなり「乾杯」を熱唱する先生、
「みんなが卒業する前には結婚したいって言ってたけど、おととい入籍したよ!」と報告する先生、
「今だから言えるけれど、一時期、高1から高2に上がるときに外れる、ってことになって、泣いた」と告白する先生、
生徒だけではなく、先生たちの個性もあふれる、温かい会だった。
ラグビー部で、寮で、クラスで、高入生で、あちこちで笑顔の記念撮影。
(あ・・・一応共学校なのです。わたしは、一人も女の子のお母さんと知り合いになれなかったけど・・・)
決して社交的でも人気者でもない息子だが、ひっそりと信頼を集めていたようには思う。
(六送会で後輩さんたちが作ってくれたビデオ。ママ友さんが激写して送ってくださいました)
うん、充分!
苦い思い出も含め、きっと全部糧になる。
みなさん、ありがとう。
もう高校は卒業したから、お弁当は自分で詰めてね。
夢に向けて、あと1年頑張るそうです。
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