息子の奥歯に虫歯が見られたのと、定期検診のお知らせが来たのとで、歯医者さんに行ってきました。
私自身が歯では、ずいぶん苦労しているので、息子の歯には気を使ってきましたが、ついに初めての虫歯、ちょっぴりショックでした。
たかが虫歯と侮るなかれ、内臓の状態やストレス状態の表現であったり、また治療の仕方によっては、身体全体に影響を及ぼすこともあるというので、主治医として選んだのは、少し遠いけれど、自由診療を行っている、とある自然歯科。
不安げな息子にきちんと分かりやすい言葉で説明し、丁寧に治療してくださいました。
息子の虫歯は、内臓の表現でも、糖分の摂り過ぎや歯磨き不足というわけでもないとのことで、ひと安心。
今の時期特有のものだそうで、六歳臼歯が生えてくるのに伴い、後ろから押された奥歯が盛り上がり(地震の前のプレートのように)、少し高くなっているためだそうです。対向する上の歯と当たりやすくなり、そのため欠けたり、カルシウムが抜けてしまうことで虫歯になるのだとか。
今回の虫歯の発生の仕方を見ると、とても納得のいく説明でした。
そこの歯医者さん、本棚もとても魅力的。
野口整体や、マクロビオティック、さまざまなホリスティックセラピーの本が並ぶ本棚。
そこに、「快視力 -視力の眼から心身の眼へ-」田村 知則 著 という本を見つけました(田村 知則さんというのは、イチローをはじめ、トップアスリートのトレーニングにも関わった眼鏡士です)。
実は、近所のお友達が、未就学の息子さんの強い遠視にショックを受けておられたので、視力について、少し知りたいと思ってました。なので、タイムリーに出会えたこの本を手に取ってみました。
そしたら、先生(歯医者さん)が「この本も同じような考えなのですが、お勧めです。僕も眼はいいのだけれど、ここで仕事用の眼鏡を作りました」と、別の本を手渡してくださいました。
それが「眼鏡のはなし」豊福厚至 著
「眼鏡のとよふく」というメガネ屋さんが書かれた冊子なのですが、眼からうろこが落ちるような、とても腑に落ちる内容でした。
そこのメガネ屋さん、眼鏡を作るための検査に2時間もかけるのだそうです。
一般的な視力検査だけではなく、目の使い方の癖、体の状態、フレームの材質や形と身体の相性など・・・。
いわく、「眼は露出した大脳」だそうで、よい眼鏡を選んで、眼の働きを助けることで、大脳の働きを良くすることもできるのだそうです。
歯医者さんが、「僕も眼はいいのだけれど、ここで仕事用の眼鏡を作りました」とおっしゃっていたのも、その本に説明が書いてありました。人間は、だいたい40歳過ぎると眼の老化が始まるのだけれど(いわゆる老眼ですね)、眼のいい人は、眼鏡をかけることに心理的な抵抗がある上に、近くのものも、なんとか補って見ているから、あまり不自由を感じない。
でも、実は、常に眼はとても緊張して近くのものを見ているから、これが続くことは、眼や脳にとって非常なストレスとなる。眼や体に合った眼鏡を作ることで、近くを見る仕事をする時も、目がリラックスした状態でいられるから、より長く自分の視力を保つことができるようになる・・・とのことなのだそうです。
ふむふむ、なるほど。
歯医者さん、行かないですむものなら、その方がいいけれど、色々学んだ、楽しい歯医者さんでの半日でした。