12月に入学した、ISHL(International School of Homeopathy, London)は、Nick Churchillというイギリスのホメオパスが主催している学校であるため、日常の授業、課題はインターネットで行われる。ネットでこんなこともできるんだ~!と驚くような技を駆使して、毎週毎週多彩な講師陣による授業が行われる。その2回目のスクーリングが金・土・日と行われた。
1回目は昨年11月に行われたため、編入生の私にとっては初めての参加。ネット上でしか会ったことのない講師やクラスメイトと初めてリアルで対面できるということも、とても楽しみにして行った。講師、スタッフ、クラスメイト、皆明るく、初対面である私にも気持ちよく接してくれて、その場全体が暖かい空気に包まれていた。新しい場に入っていくのがとても苦手、実はとても人見知りをする私だが、あまり緊張することなく、参加することができた。
Jane Woodにより行われたワークショップと授業。金曜日は、ロールプレーイングによる体験。土曜日は、子供のケーステイキングの特徴、おもちゃ箱を使った観察に関する話。そして、土曜日は実際にJaneが受け持った家族のケーステイキングの例示と盛りだくさんで、ノート丸々一冊いっぱいになってしまった。今までいくつかの学校の単発講座には参加しているが、子供のケーステイキングにフォーカスした内容は私にとっては初めてで、とても参考になったし、いつものことながら、人間って面白い・・・と思った。
ワークショップでは、「ただ聞く」ことの難しさ、偏見を脇においておくことの困難さを改めて感じた。
そして、ネット上の授業でも常々思っていることであるが、経験も豊富で的確な処方をするホメオパスとして活躍されている講師陣が、常に謙虚で「これは、私個人の眼から見た、私の偏見が入った分析で、絶対的な真理ではありません。みなさんそれぞれが、できるだけ多くの情報に接して、自分で経験して、自分の結論を導き出してください。」という発言を随所ですることに感銘を受けた。
誰かが質問や、感想を言うと、「それは○○という観点に置いて、とてもよい質問です。私は△△と思います。」と答えたり、「そのような正直な気持ちを話してくださってありがとうございます。ここにいる全ての人の助けになります。」と答えたり、このようなホメオパスを目指したい、いや、このような人になりたい、という素晴らしいモデルになってくれている。
週末ずっと夫子供を置いて自分のための授業に出てしまったこと、本当に申し訳ないと思っているし、感謝しているが、それに値する実り多い授業だったと思っている。
それにしても、2世紀前に生きていたハーネマンが、今の私たちの風景を見たら、間違いなく「テレビ電話での授業」には、たまげるだろうな・・・。