保育園は、幼稚園と異なりそれぞれの家庭によって、登園時間・降園時間がばらつく。また、朝は「これから出勤」夕方は「早く帰ってご飯!」という感じで皆ばたばたとしており、ちょうど時間の重なった保護者同士で挨拶をする程度で、親同士の交流は意外と少ない。
そんな中、息子のクラスのお友達〇君のお母さんに「申し訳ないんだけれど、お迎えお願いしていいかな?」と頼まれた。私としては、お互い助け合える仲間は多ければ多いほどいいから、そんな申し出には喜んで応えたい、「困った時はお互い様」の関係を作りたいので、自分のスケジュールを見たうえで「もちろん」と応えた。〇君(早生まれなので3歳。今年から保育園に入った、かなりマイペースな男の子)には、2歳年下の妹ちゃんがいる。お母さんは今8ヶ月の身重で仕事は大詰め。頼りにされて、まだまだ子供がたくさん欲しい母(私)と、兄弟が欲しい子(息子)ともに張り切ってお迎えをすることにした。
いよいよ昨日、保育園に3人を迎えに行った。息子は、保育園にいる時から既にテンションが高い。かいがいしく妹ちゃんの荷物の準備をしたり、「妹ちゃん、小さくて風邪ひいちゃうといけないから、車の窓、もう少し閉めて!」と要求したり。家に到着後も、「ぼくのおうちは、蚊がいっぱいいるから、玄関は、ささっと急いで入ってね」と指示したり、洗面所はここ、と教えたり、家中駆けずり回っている。
そんな中・・・
〇くんの「おしっこ、出ちゃった・・・」の声。不安のためか、おしっこをしながら歩き回り、洗面所から、廊下中水(おしっこ)びたし。
息子に妹ちゃんを見ていてもらって、服を脱がせたり、床を拭いたり、シャワーを浴びさせたり、洗濯したり・・・
息子「妹ちゃん、階段のぼってるよ~!」
私「危なくないように見ててね」
息子「妹ちゃん、階段おっこちて泣いているよ~!」
私「(びっくり)!!おさえておいて上げて!」(1段踏み外しただけで無事)
しょっぱなから、どたばた どたばた。
食事の準備、ほとんどは、前日と朝のうちにしておいたけれど、胡麻和えごりごりは、小さい人達がやりたいかな・・・と思い、机の上に出しておいた。早速それを発見した息子、「〇くん、一緒にごりごりしよう!」と、すりこ木を握る。でも、〇くんは、意味がわからなかったのか、興味がなかったのか、部屋の中を探検しつつ「どうして」連発中。仕方なく息子一人でごりごり始めるが、濡れ布巾を敷いているわけでも、押さえている人がいるわけでもないから、そこら中にゴマが飛び散る。妹ちゃんは、柱にぶつかって泣いている。
またしても、どたばた どたばた。
ようやく、お膳立てが終わり、「いただきます」。
息子は、食いしん坊なので、これまで食に関して苦労した記憶がほとんどない。でも、すべての子がそうだと言うわけではなかった。妹ちゃんは、淡々とスプーンで上手に食べているが、好奇心旺盛な〇くんは、色々なことが気になって仕方がなく、いつまでもいつまでもいつまでも、質問したり、しゃべったり、椅子からずり落ちたりしている。息子が、偉そうに「もう、おしゃべりやめて、食べなさい」なんて言っているけれど、全く意に介さない。
そのうち、〇くんたちのお母さんも合流して、今度は、お母さんへの報告大会。我も、我もと大声で。家中のテンションが最高潮。
いつの間にか、部屋の向こうの方で、息子と妹ちゃんが、おもちゃで遊んでいる。突然妹ちゃんの泣く大きな声。見ると、息子がおもちゃの上に覆いかぶさるようにしている。お母さんもいた手前、思わず、「いじわるしないでね」と出来るだけおだやかに言ったとたん、息子が、手を振りかざし、突進してきて、私に食らいつき、両手でぶってくる。しまった、と思ったときには遅かった。意地悪していたわけではなく、使い方を教えてあげていたつもりだったらしい。ずっと高いテンションでいたから疲れもあったのだろう、私の言葉に泣きながら猛烈抗議。
結局どたばたしたまま、お開きとなった。
ふう~~~。後悔は全くしていないけれど、正直言って週の始まりの一日の終わりに疲れた。
多分慣れてくれば、どうってことないのだろうが、今回はみんなが初めてだったから、最初から最後までどたばた。
私は、常日頃から「子供は3人でも4人でも欲しい」と思っているのだけれど、こんなことじゃ、無理かもしれない・・・
5人とか育てているお母さん、本当に尊敬します。
それでもやっぱり、また預かりたいな、よそのうちの小さい人たち。みんなそれぞれ全然ちがって面白い。