神戸出張の帰りに、須磨の伯父・伯母に会いに行ってきました。

須磨を訪れるのは、1996年、阪神・淡路大震災の翌年に祖母が亡くなって以来です。その時は、まだ復興途中だった街ですが、今はすっかり道路も広くなり、近代的になっていました。

今回、須磨を訪れた大きな理由の一つは、伯母が昨年新築した「すまうら文庫」を見させてもらうこと。

伯母は、30年以上も前から、近所の小さい人たちが、良い本に出会える場として児童文庫(図書室のような交流の場)を主宰しています。

本好きだった私にとって、この「すまうら文庫」は夢のような場所でしたが、やはり、震災の時自宅と共につぶれ、お休みをしていました。

再開の気力の湧かなかった伯母の後押しをしたのは、文庫で育って今は父や母となった人たち(私と同世代の方たちですね)。

自分たちの子供にも、是非あのような素敵な場を!という熱意に押され、しばらくの間はアパートの一室で再開、そして、一昨年、知り合いの建築家さんにお願いし、船をイメージした素敵な建物ができたのです。

四方と上から見られるようにデザインされた建物は、外から見ると斬新な船の形ですが、中はほっこり落ち着く温かみのある場所です。おそらく2000冊以上もある蔵書は、古びているものがほとんどですが、私の小さいころと表紙や挿絵が変わらず、とても懐かしいものばかりでした。

何時間でもいたくなるスペース。

こちらは、看板

 

上から見た図(コンパクトカメラしか持っていかなかったので、いまいち・・・なのですが)。

そして中の様子。船の舳先の部分(ライトの前に並んでいるのは、伯母の木工作品)と

入口をのぞむ方向。さりげなくスナフキンが・・・

くつろぎスペース。右上の鳥のライトが可愛いでしょ!

こちらは、「お話の会のスペース」。窓から、従姉妹が幼稚園の頃に植えたという大きなどんぐりの木が見えます。

金曜日は、六甲に住むホメオパシー同級生のしろくまさん(@本の虫)も文庫に合流してくれ、ゆったりとした時間を過ごしました。

お昼は、しろくまさんに連れられ、元町の「菜っぱ」へ。どれも美味しく(特におろし大根のスープが絶品!)、しろくまさんとのおしゃべりも楽しく、時間はあっと言う間に過ぎてしまいました。

かなり贅沢なおまけつきの出張。たまには、いいよね!

・・・しかし、この後、東海道新幹線の架線事故で、3時間の足止め。車内で5時間以上缶詰となってしまいました・・・