最近、面白いと思って何冊か読んでいる本に、アーサー・ビナードという方のエッセイ集があります。

この方、現在日本に住んでおられるアメリカ人で、著書も多いですし、テレビにも出られているらしいので、ご存知の方も多いかもしれません。

私と同世代の方で、在米中に日本に興味を持たれ、1990年に来日、以来日本に住んでいらっしゃるそうです。

言語に対する並々ならぬセンスをお持ちのようで、母国語でない日本語で書いた詩集で中原中也賞を受賞されているそうです。
その他に詩集や絵本の翻訳、そしてエッセイの執筆など。

私がいま面白いと思って読んでいるのは、エッセイ集。

単なる「日本語を操る外国人」にとどまらず(というか、そんな風に分類しては失礼な位、随筆家としてもすぐれた才能をお持ちだと思います)、二つ(以上)の言語と文化を熟知し、行き来するなかで「あれ?」っと思ったことを見過ごさず、温かく、かつクールな(変な表現ではありますが・・・)なまなざしで見つめ、掘り下げています。

ふーん、なるほど・・・とか、そうそう!とか、くすっ、とか・・・たくさんの共感を与えてくれますし、ちゃんとした日本語を学ぶことができる気がします(!)。

私が読んだのは、「日々の非常口」と「日本語ぽこりぽこり」。どちらもお勧めです。図書館から借りてきて、次に待機しているのは、「空からやってきた魚」です。

その後は、詩集も読んでみようかな。