友人がエコ関係のテレビ番組制作に関わった。
普段テレビは押入れの中でコンセントが抜かれている我が家だが、せっかくなので息子と一緒に鑑賞した。
キリバスが水に沈んでしまう・・・という話と、オーストラリアの干ばつの話。
どちらもその地に生活している人に焦点を当て、今起きていることを判りやすく説明していた。
真剣に見ていた息子、何やら大変なことが起きているらしい、と感じてたようだが、自分の中で具体化することはまだできず、説明を求めてきた。
皆が要らないものを買ったり、すぐに物を捨てたり、水を出しっぱなしにしたり、必要もないのにお湯を使ったり、電気をつけっぱなしにしたり、そういう「もったいない」ことをしていると大切な地球がどんどん壊れていってしまうと、私なりに理解していることを、息子にわかり易いように説明してみた。
その後の息子・・・
2年前からつんつるてんになっても気に入っているズボン、膝に穴が開いたからワッペンをつけてやっていたが、ついにお尻まで穴が開いてきてしまった。
「これは、もうお尻にまで穴があいちゃって、恥ずかしいからバイバイしようね」と言ったところ
「だめ!そんなもったいないことしたら、地球が壊れちゃう!!」と怒られた。
ズボンを捨てることももったいないけれど、もう充分にはいたし、汚れた食器を洗うのに沢山石けんやら水を使うことももったいないから、ズボンは切ってすごく汚れた食器を拭って最後まで大切に使おう、と説明し、納得してもらった。
ある朝、洗面所にこもっていたかと思ったら、すごい勢いでやって来た。
「お顔を洗うのに、もったいなくない方法を発見した!」
洗面台の栓をしめ、そこに少しだけ水を溜め、そこから水をすくって洗顔して見せてくれた。
ちょっと考えれば出来ること。でも、私はやっていなかった。自分で発見した息子、すごいと思った。
ある日の食後、「今日は、〇〇が、洗い物をしてあげる」
すごく長い時間かけて洗い物をしていた。
茶碗いっぱいの水を、あっちに移し、こっちに移し、しながら大切に使っていた。
確かに汚れは全部は落ちなかったかもしれない、でも私がかつてしたことがないほど、心をこめて水を扱っていて、頭が下がった。
昨日は、そんな息子の5回目の誕生日。
毎年誕生日には、一緒にケーキを作ることにしており(今年は、夫出張中につき延期だが)、特に物は与えていないが、息子の心意気に敬意を表し、微力ながら環境保護関連の活動に寄付をすることにした。
たくさんのことを、教えてくれてありがとう。