夏の初めに長くしていた髪をばっさりと切った。
回を重ねるごとにハードさが増していく、ホールアースに、夏をささげるため。
☆ 8月 森と畑のようちえん ~水であそぶ~
ホールアース自然学校の横には芝川という川が流れる。富士山の湧水が流れる夏も冷たい川。
ここで思いっきり遊んだ夏のようちえん。
カヌーに乗ったり、泳いだり、アマゴを捕まえたり・・・
お腹がすいたら、生の夏野菜をがぶり!昭和の夏!のような1泊2日
(しかし、書いている今は寒いので、遠い想い出・・・という感じも)
☆ 8月 遊牧民キャンプ ~富士山編~
これまでホールアースは何度も訪ねているが、毎回チーム・ゴルゴ&ありっちょのようちえんシリーズ。
今回は初めて、ちょっと違うプログラム「遊牧民キャンプ」に参加した。
キャンプシーズンなので大所帯の2泊3日キャンプ。
青木ヶ原の樹海
実は、私がホールアースを最初に知ったのは、妹がホールアースを通じて青木ヶ原樹海ウォークに通い詰めていたから。
妹が「日本で一番好きな場所」という青木ヶ原、興味はあったが怖いという思いも強かった。
その思いは一転。
溶岩の上に健気に根を張り、上へ上へと伸びているブナの林の何と豊かなことか。
酸素の濃度がひときわ高く、細胞に沁み渡る感じがした。
初めて入った富士の氷穴、風穴も、大自然の偉大さをひしひしと感じさせてくれた。
星あかりさえない、本当の真っ暗闇。一年中氷が解けない洞窟。
心がしんとなる体験をした。
キャンプファイヤーやら、クライミングウォールやら、なんだかいつもの働くホールアースとはちょっと違った、これも楽しいホールアースだった。
今回もう一つ嬉しかったこと:近所の友達が一緒に参加してくれたこと!
☆ 9月 森と田んぼのようちえん ~稲刈り、はざかけ~
稲もたわわに実り、いよいよ稲刈り。しかし、その前には、やらなくてはならない作業が・・・
竹林に行って、竹の切り出し。これは、刈った稲を干す、「はざかけ」をするため。
これまで何回か使ったから鉈使いも慣れてきて、さくさく面白いように枝が払える。
長く切った竹の一部は、割ってコップと箸作り。芸術性が求められない「作る」作業は大好きだから、サクサク、しこしこ、満足の行くまで作った。今も我が家で活躍中。
子供たちは、割った竹にもち米を巻いて焚火で五平もち。
2日目は、いよいよ稲刈り。しかし、ふつうは、こんな炎天下じゃやらない・・・って位の暑い日。
やるとなったら本気のメンバー、ちょろっと体験~なんていうのじゃなく、もくもくと刈っては、束ねる作業を続ける。
気づくと子供たちは、実った稲の間を、アイガモたちと追いかけっこ。
稲をなぎ倒していくのには参ったが、こんな体験めったにできないよね。
富士山のもと、なんとも、幸せな、幸せな風景だった。
☆ 10月 森と畑のようちえん ~火で遊ぶ、芋掘り~
今回のテーマは、水道もガスもない生活。そして、野外泊。
そして、今回私は、依頼されて30人分の天然酵母パンを作るための材料を運んで行った。
しかし、前日まで発熱・・・
最初にやったのは、水汲み。芝川から、バケツリレーで、2つのドラム缶風呂に水を汲む。
バケツリレーと聞いて、運動会シーズンを終えたあとの子どもたちは、バケツを持って走りだしそうな勢い。
ドラム缶2つは結構な量だが、力を合わせてなんとか汲み終える。
が・・・それだけでは、お風呂にも入れない、料理も作れない。
去年と一昨年の森と畑のようちえんでは、紐切り式(板に木の棒をこすりつけて摩擦で火をおこす)をやったが、今回は、火打石で。
突如現れた二人の原始人(ゴルゴ&あいぼん)に教わりつつ、火打石に挑戦。なかなか面白いよ。
夜は、テント、ツリーハウスなど思い思いの場所に。息子はなんと、「動物小屋の屋根裏」。もちろん屋外。
病み上がりの私は、雑魚寝用の大屋根の下にたった一人残され、一人用のテントを借りて寝た。ヤギやらロバやら、もぞもぞ、くうくう言う上で寝た息子、起きたら一言「ああ、よく寝た!」
翌日は、さつまいも、里芋を掘った後、我が家から持って行った、酒粕酵母とリンゴ酵母で、巻き巻きパン(木の枝に巻いて、焚火で焼く)。
親も子も野性児に戻った一泊二日だった
おまけ:後日マイ火打石を購入してしまった!
☆ 10月 森と田んぼのようちえん ~脱穀~
そして、それだけで終わらないのがホールアース・・・ヤギやロバの餌にするために藁運びも。
足ふみ脱穀機と唐箕(とうみ=手でレバーを回すと風の力で籾とそれ以外のゴミを分ける)は、明治時代位のものかな・・・という古いもの。
みんなの息が合ってくると、なかなか面白いように作業がすすむ(それでも、すごい量をやるのだが)
2日間ひたすら、ひたすら、脱穀、藁運び。
田んぼから藁を積むビニールハウスは距離も結構離れている上に、延々と続く坂道、階段。
よいしょ!とブルーシートに包んだ藁をサンタクロースのように運ぶのは結構な重労働。
しかし、実は今回、夫が1日目晩で出張に旅立ってしまったため、勝手に感じている責任感。
そうそう、この日はちょうど十五夜で、夜の田んぼにシートを敷いて、みんなで作ったおはぎでお月見。
もちろん、この2日間のごちそうは、とれたての新米!美味しい!!!
12月 森と畑のようちえん ~動物とあそぶ~
と、ちょっと綺麗に書いてみたが・・・動物づくし、うんちまみれの2日間!
年末のせいか、寒くなってきたせいか、いやいやテーマを見て怖気づいたか・・・
参加者は、なんとディープなリピータ4家族のみ。
スタッフの皆さんも、「なんか仕事じゃなくて、友達とキャンプに来たみたい~~」とありがたいお言葉。
しかし、働きますよ~~
畑で晩のための野菜(大根、カブ、青梗菜、ブロッコリ、ネギ)を収穫した後は、山羊小屋の掃除。
枕木で作った床の上に、糞、ワラ、糞、ワラ・・・と層状になった通称「ミルフィーユ」を剥がす作業。
最初は、「うっ」なんて思ったが、そのうち使命感に駆られ、黙々と。
動物小屋が新しかった時のようになった、この満足感!
そのあとは、動物たちのブラッシングと散歩。ヤギ、ロバ、ポニーは、普段めったに散歩なんか行かないから、心なしか歩き方が軽やかだった。
そしてその後は、ロバ、ポニーのフンを積んだ所の切り返し(天地返し)
ほかほか醗酵の湯気が立つ中、みんなえいや!と心をきめて、ここも黙々と作業。
ちょっとした公衆浴場の浴槽位の大きさだが、重いし、足場は悪いし、なかなか大変な作業。
2回切り返して、第3醗酵まで行くと、おいしい野菜を育てる肥料になるのだ。
その晩は、お鍋をつつきながら、早々に忘年会開始。
2日目は、いつもの動物のお世話(こうなったら、毎回掃除をしているロバやポニーの糞なんて、どぉってことない)
アイガモを散歩させたり、里芋を収穫したり、麦踏みをしたり、のどかな田園風景を堪能
そうそう、この2日間は、雪をかぶった富士山が見事だった。
4家族+スタッフ 計16人で、大根を葉っぱからしっぽまで8本食べ尽くした2日間だった。
ふぅ!ようやく書き終わった。
写真はまたあとでアップします~~