よく晴れた三連休初日、三人で河原をサイクリング。ショッピングモールへの往復30kmあまりをゆっくり走りました~!白鷺が何羽もいました。

さて、本題。年末に、息子が高熱を出した時のことを書こうと思います。

ちょうど、インフルエンザやら、何やら色々流行っていた頃で、クラスの33人中14人が休んだ、などと言っていた時期でした。
さてどうしましょう?

まず、一番大事なことは、寄り添い、じっと観察すること。

様子がおかしければ、迷うことなく医師の診断を仰ぎます。

でも、今回は、高熱は出ているものの、危険な兆候は見られませんでした。なので、わざわざ人ごみに出ることは避けて、家で様子を見ることにしました。

次は、どうしましょう?

私の場合は、その時々で、いろいろなお手当方法を選びます。

何を選ぶかは、その時の直感であったり、息子の好みであったり、多少は、自分の中での流行のようなものもあるかもしれません。

「おばあちゃんの知恵袋」的なものから、ホメオパシー(あるいは、ホメオパチー:Homeopathy)のレメディまで、お手当には、古今東西の色々なものがあります。

それぞれに一理あり、適切なものを選べば、症状を和らげてスムーズな回復に導いてくれます。

薬で症状を抑えるのではなく、このようなお手当で症状を出し切り、病気を乗り越えた場合、病気になる前より、「ひと皮むける」というようなことがよく見られます。

そういう意味では、チャンスなのです!大人でも成長できるチャンスなのだから、上手に使いたいですよね。

今回は、水分の補給(三年番茶や、ゆず湯、りんごジュースなど)を心がけながら、野口整体の足湯と、ホメオパシーの家庭用キットの中のレメディを使うことを選択しました。

野口整体の足湯は、風邪のひき始めや、ちょっと調子が悪いかな、という時に行います(膝まで温める脚湯は、風邪が長引いてしまった時や、咳が抜けない時など)。息子の大好きなお手当です。

準備するものは、バケツに、足首まで浸かるくらいのお湯(温度は、ちょっと熱いかなぁ、というくらい)、そして、やかんに「さし湯(バケツのお湯がぬるくなった時に足すための熱いお湯)」。忘れてはいけないのは、乾いたタオルと、靴下・・・靴下は、できることなら、二枚重ね。下にはくのが絹の5本指だと、なお良いです。

足首までお湯につかるバケツの中に足を入れること約6分。足が冷えているときなどは、すぐにお湯が冷めてしまいますから、さし湯をします。

6分後、お湯から足をそっと出して、赤くなった足をよく観察すると、どちらかの方が、少しだけ白っぽいことがわかります。より赤い方の(血行のよい方)の足は、そのタイミングでお湯から出して、乾いたタオルで足の指の間までよく拭き、すぐに靴下をはきます。白っぽい方の足は、バケツに戻して、もうあと2分。2分たったら、こちらの足も出してよく拭き、靴下をはきます。
これで終了。

できれば、足がぽかぽかしているうちに、寝ることができるといいですね。

足湯に関しては、野口晴哉(のぐち はるちか)先生の著書をはじめ、野口整体に関する本には、たいがい書いてあります。
熱の話に戻ります。

今回、高熱が出る気配は、前日の夕方頃に始まりました。急に、甘えん坊になり、めそめそし始めて、「耳が少し痛い」と。
そんなときは、まずは抱っこ。ぎゅっと抱っこして、背中をさすり、息子の気持ちに寄り添ってみました。

ちょっと安心した様子を見届けてから、ホメオパシーのレメディ選びです。

ここで選んだレメディは、Pulsatilla(プルサティーラ・・・別名ウィンド・フラワー。日本語では、西洋オキナグサ) 30C(←レメディの強さのこと。30Cというのは、家庭用キットに入っているごく一般的な強さ)。

甘えん坊になる、めそめそする、耳が痛い、水をあまり飲みたがらない、夜に悪化・・・などのキーワードが当てはまりました(このほかに、大きな特徴としては、黄色~緑色の分泌物、というのがあります)。

これを口に含むと、すっと寝に入りました。

とは、いうものの、まだこれから熱が上がりそうだな、という気配はあったので、様子を見ることに。私は、夫と翌日の出勤の段取りを決めました。

数時間健やかな寝息をたてた後、深夜に急に大きな声をあげて起きた息子。
熱はおよそ39度。顔は真っ赤、目がきらきらしていて、唇も赤く、ちょっとぷっくりした感じ。そして、「怖い夢を見るから寝たくない」と。このときは、水を欲しがりました。

これらは、全てBelladonna(ベラドンナ・・・ナス科の植物。日本語名は、西洋ハシリドコロ)の典型的な症状なので、30Cを飲ませました。「お熱があるときは、怖い夢をみたりするよねぇ。お母さんもそうだった。でも、ちゃんと隣にいるから大丈夫だよ~」などと、ちょっと気を紛らせてやってから、また布団へ。

その後、息子は、バーっと汗をかき、自分で「着替える」と起きて、翌朝には、すっきりした顔をしていました。

さすがに翌日は、学校を休み、家でゆっくりしましたが、こんな風にして、すみやかに辛い時期を乗り越えることができました。そして、その後は、またぐんと、一回り成長したように思います。

もうお気づきでしょうか?ホメオパシーでは、「病名」に対して処方するわけではなく、「今の状態」が大切まので、今回のように、風邪なのか、インフルエンザなのか(それがA型なのかB型なのか、新型なのか)、はたまた知恵熱なのか、わからなくてもかまわないのです。

大切なのは、よく観察し、寄り添い、(お医者さんに行くことも含めた)的確な判断を下すこと。

ホメオパシーで、慢性的な身心の不調などを癒したい場合には、ホメオパスにかかり、きちんとコンサルテーション(カウンセリング、相談)を受ける必要がありますが、このような急性のちょっとした症状には、家庭用のキットのレメディでも充分に効く場合が多いです。

なんでもかんでもお医者さんに飛び込み、薬を処方してもらうのではなく、まずは自分で考えて、自分(と家族)の健康は、自分で守るもの、という気持ちでいることが大切なのではないかと、思うのです。

このような考えに基き、Chez MOMOでは、今後も、慢性的な症状に対するコンサルテーションだけではなく、ちょっとしたことは、ご家庭で対応できるようになるためのセルフケア講座などにも力を入れていきたいと考えています。