アファンの森、後半です。

美味しいお弁当と、摘んできたこごみの天ぷらをいただいた後は、森の中の散策です。

3度目のアファンの森ですが、季節ごとにその表情は違います。

遅い春の気配がようやく感じられるようになった黒姫の森でも、よーく見ると木の芽や花が顔を見せ始めています。

アファンの森にやってくる絶滅危惧種や希少動物の話を聞いていたところ・・・なんと!現れたのはニコルさん。

優しい笑顔で子供たち一人ひとりと握手してくださいました。息子は、ちょっと照れて後ろの方にいたのですが、わざわざ見つけて手を伸ばしてくださったのに感激。大尊敬する方のお一人です。

こちらは、2年ほど前(?)に植えたブナの苗。私たちが植えたものより、一回り大きくなっています。

アメリカ原住民のティピ。

アファンの森では、被災地の方や、障害のある子どもたちを森に招き、リラックスした時間やわくわくする体験を提供しているのだそうです。呼吸が深くなって、前向きな気持ちになるのがわかるような気がします。

さて、今回の見学のメインは、水生動物の観察。

この方が、水生動物の専門家、三森さんです。豊富な知識と軽快なトークで子供たちに大人気!

傷つけずに、水中の生き物を捕まえたり、観察する方法を教わり、いざ弥生池へ。すっかり野生児になった子供たちは、次々と珍しい生物を捕まえてきます。

小学生の男の子たち、乱暴にしても不思議はないのに、みんな、手をよく濡らしそっと生物をつまんでいます。松木さんや三森さんの気持ちが伝わっているよう。

私は、水生生物のことよくわからないので、あまり書けないのですが、大きなオタマジャクシや、ヤゴ(ここでは、37種のトンボが確認されているそうです)、ミズカマキリ、アカハライモリ、そして絶滅危惧種のゲンゴロウなど、たくさんの生き物を観察することができました。

こちらは、ミノムシのようですが、やどかりのような巣を自分で作っている水中の虫だそうです(名前が・・・!)何匹かいたのですが、きっちり几帳面なものや、そこら辺のものを拾ってきたようなものなど、それぞれの巣に性格が表れています!

名前は忘れてしまいましたが、背泳ぎする虫や、背中に卵をしょったものなど、なかなかみなさん個性的。

さぞかし居心地がいいんだろうなぁ、この森は。

いつの間にか、ゲンゴロウが絶滅危惧種になっていたなんて、全然知りませんでした。日々の何気ない生活の中で、人間はどんどん住みづらい環境を作っているんですね。

私にできることは何なんだろう、あらためて思うのでした。

そっと咲いていたカタクリの花がきれいでした。