助産師のとしのさんのお手伝いで、中学校の「いのちの授業」に参加しました。
この授業と言うかプロジェクトは、思春期真っ只中の中学生に向けて、有志の先生方と助産師さんが長い間構想を練り、話し合いを重ねて作ったものだそうです。
お手伝いと言ったって、私の役目は、としのさんの赤ちゃん(1月1日生まれ)を抱っこしている、と言うだけの「ラッキー」なお役目。
まきまき抱っこ帯、初めて体験しました!
赤ちゃんも、抱っこしている人も、なんとも心地いい・・・。
息子が2年生の頃、やはり学校で「いのちの授業」がありました(今見ると、この投稿は、震災の2日前でした・・・)。
小学校低学年に向けた授業と、中学3年生に向けた授業、どのように違うのかな・・・なんて思いながら見学をさせていただきました。
としのさんは、「緊張しちゃって全然覚えていない」なんて言っていたけれど、とても落ち着いて、優しく、にこやかに、分かりやすくしゃべっておられました。
反抗期のはずの子どもたちですが、40分間、一言も無駄話をせず、真剣なまなざしでお話しを聞いていました。
ハートの形の折り紙に開けられた、眼に見えないくらい小さな穴。
いのちの始まりはこんな大きさでした。
みんな、どんなに頑張って、工夫しながら狭い骨盤の間を通って生まれてきたか・・・という実演。
赤ちゃんの身体がようやく産道を抜けてきたとき、思わず「おお!」っという声が上がり、拍手が聞こえました。
参加した中学生の中には、複雑な事情をかかえた子もいるかもしれません。
でも、想像を絶するような奇跡の末に私たちは命を授かり、そして、自分で決めて生まれてきたと言うこと、しっかり伝わっていたように思います。
としのさんからのメッセージ。許可をいただき、掲載します。
「自分らしく生きよう
自分で決めて生まれてきた。
これからだって自分で決めて生きていく。
今、もし辛くても、きっといつか
『生まれてきてよかった』
『生きていてよかった』と思う日が来るから。
つらかったら、今は 何も考えずに眠って、たくさん泣いて、今はがんばってください。
そして、幸せになってください。
応援しています」
現場で、毎日真剣にいのちと向き合っているからこそ伝わる深い愛情と強いことば。
こんな授業に立ち合わせていただき、本当に幸せでした。
たくさん中学生がいるのに、1人で恥ずかしいくらいぼろぼろ泣いてしまいました。
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