最初の記憶は、1歳9ヶ月の頃。
スキーで骨折し左脚に大きなギブスを付けていた父の後をどこまでも追っていた。
それから今に至るまで、ずっと父のことは大好きだった。
妹が生まれてから母の抱っこは我慢していたが、父の大きい手で頭を撫でられるとほっとした。
昭和の時代のサラリーマンだったから、家にいる時間は少なかった。
でも
休みの日にはラジオの部品屋さんにいつも連れて行かれた。
補助をはずした自転車の後ろを押してくれた。
異国で言葉のわからないわたしの宿題に毎晩明け方まで付き合ってくれた。
理系に進むことを一番応援してくれたのも父。
ソニーに入るアドバイスをくれたのも父。
自然療法に理解を示し、自ら練習台になってくれたのも父。
3人の妹の長兄として育ち、2人の娘を育て、初めて男の孫を見た時は、まるでスキップをしているかのようだった。
長く船の仕事(貨物船、客船、そして飛行船)をし、海の日(祝日)を制定するために奔走し、
定年後はラジオ体操のサークルをひっぱり、念願のフルートと声楽を習った(誰からも好かれるくらい下手だった)。
性格や遺伝とはまたちがう、魂の彩りのようなものがあるならば、父とわたしの彩りは極めて似ていると思う。
言葉を重ねずとも真意がわかるように感じる。
わたしが20年弱勤めた会社を辞めた直後に、わたしにホメオパシーのコンサルを受けたいと言い、
でもイギリスからレメディが届く前に倒れて心臓の大きな手術を受けた。
車椅子生活となったが、再び歩くために最高齢でトレーニングジムに通った(母の介助は並々ならぬものだった)。
(動画は、J-WORKOUTさんが父と母の姿を撮ってくださった記録)
もうあまり長くないと言われて1年半。
特別養護老人ホームに入ったが、COVID-19の影響で直接会うことができなかった。
先月4月19日に緊急入院。
わたしの誕生日の1週間前にホームに戻って看取り体制に入り、誕生日の1週間後、おうし座の新月に旅立った。
病院へはたった5分の面会のために代わる代わる通ったが、ホームでの最期の2週間、家族は朝から夕方まで付き添い、濃密な時間を過ごした。
わたしと妹は、1時間ごとに体位を変えるのが少しだけ上手になった。
人の1割2割しか動いていない心臓。
常に酸欠で朦朧とする中、
喉が枯れるまで、何百回も『愛してる』『とおりいっぺんじゃなく』と叫び、
『しあわせ』と囁き、
『藤沢(わたしの住むところ)に行こう』と言い、
『藤太さん(夫の名前)、百恵(を、よろしく)』と伝え、
寝たきりになり若い頃は90キロ近くあった体重が半分ほどになっても、最後まで結婚指輪を外させなかった。
戦前に生まれ、幼少期は身体も弱く、大変なことも多かったと聞くが、父は、その時々の最善を尽くし、不自由にはなったが、きっと幸せだったと思う。
施設の方々にも、本当の家族のように心を尽くしていただいた。
病気をしてからは、たくさん話すこともできたし、最後の濃密な2週間でじっくりお別れすることもできた‥‥‥はず。
覚悟もできていた‥‥‥はず。
でも、涙は止まらない。
祖父母よりも身近な人を初めて亡くした。
この歳まで『初めて』が訪れなかったのは、幸せなことなのだろう。
何より、尊敬できる父をもち、こんなにたくさんのものを与えてもらえたことは、感謝しても仕切れないほどの幸せなのだと思う。
でも、頭か心か、どこかの機能が一つ壊れてしまったよう。
慈しんで少しずつ戻していこう。
父の望む平和のための活動を続けていきたい。
ありがとう。
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