本当は、自分の中ではちょっとしたコンプレックスであったり、
言いたくない、隠したいことの1つであった時期もある。

それは、自分の人生の半分以上、科学の分野に身を置いているということ。

多くの人が知る世界的な企業の、
当時は「世界初」と言われたグループで
20年間研究・開発の仕事をしてきた。

超高学歴で優秀な男性たちばかりいるグループに何かの具合で配属されてしまったものだから、
自分の能力のなさに泣いたことも1度や2度じゃない。

道の選択を誤ったのではなかろうかと悩んでも、誰にも相談できない日々も続いた。

他部署の女性たちから痛烈にいじめられたこともある。

一方で、こつこつと真面目に取り組むことは取り柄だったから、

長い研究生活の中では、
パリで行われた国際学会で400人の会場に立ち見が出る発表をしたこともあれば、
会社で表彰されたこともある。

特許庁で発表される「歴史を変えた特許」として列挙された特許もある。

え?自慢?

いや、違う。

シンプルにそういう事実がある、というだけで、むしろあまり感情を入れたくないことでもある。

そして、なぜ「源物質がないほどにまで薄められている水」からできた「砂糖玉」が
「薄めれば薄めるほど効く」かの理由を明確に説明できない言い訳をしているに過ぎない。

「ホメオパシーがなぜ効くのか?」

そんな議論は、ハーネマンがホメオパシーを確立した200年以上前からされてきているし、

2008年にノーベル医学生理学賞を受賞したリュック・モンタニエ博士が書いた論文などでもなされている。

ホメオパシーの二大原理は、

(1) 似たものが似たものを癒す(The Law of Similar)

そして

(2) 薄めれば薄めるほど、インパクトが大きくなる(The Law of Minimum Dose)

(1) に関しては、
「喉のヒリヒリした痛みに葱や生姜紅茶がよい」
「むくみには、腎臓の形によく似た小豆がよい」
「軽いやけどには冷水ではなくぬるま湯がよい」
「眼病には、眼の形によく似た植物コゴメグサがよい」
など、
はるか昔から各民族、各家庭で多くの伝承がされており、比較的なじみがあるだろう。

問題は、(2)の方である。

反論の多くは、現代物理学では証明できない理論であるがゆえに起きている。

「源物質がもはや1分子も見当たらないほどにまで薄めることで効く」とは、どういうことなのだろうか?

波動、周波数、波長、エネルギー、粒子……。

ホメオパシーの理論を説明するのに使われているこれらの言葉は、
物理学的には明確な定義がある。

「物理学的に明確な定義がある」ということは、測定ができる、あるいはその方法の道筋が明確に見えている、ということと同義である。

一方で、「いのち」や「生きるシステム」に関わるものには、
明らかになっていないこと、
定義が明確になっていない現象、
あるがままの姿(生きたまま、あるいは生きているシステムの中)では測定できないものが
実にたくさんある。

なぜなら、生きた人間の細胞を、あるいは、生きたままのヒトの生命システムを、そのままで総合的に測定する方法がないからである。

これは、もちろん現代医学で用いられている医薬品に対しても言えることである。

実験器具の中で行われる、あるいは、一部の測定データから、さらには強烈なX線を当てた結果出てきた情報や、動物実験などで見られる現象、結果から、状況証拠を集めるようにして、起きていることを推察しているに過ぎない。

いのちのこと、そしてホメオパシーなど精妙なエネルギーに関わる自然療法は、まだまだ未知の領域が多すぎるため、それを定義づける言葉が足りていない。

それを無理やりにでも説明しようとすると、現代物理学で使われている言葉を流用せざるを得なくなり、

明確な定義の中で議論する「科学者」たちからは、「何を言っているのかわからない」と言われてしまう。

もちろん、仮説はいくつかある。

最も有名で有力なものは、
源物質を水に溶かし、薄めたものを振って叩く(これをsuccussion=希釈振とうという)ことを繰り返す、ホメオパシーのレメディを作る過程で
水という非常に固有で特徴的な物質が源物質の「形」を「鋳型」のように写し取り、
次々と隣の水分子に伝えていくという説だ。

何十回、何百回と希釈振とうを繰り返すことで、源物質そのものの濃度は限りなくゼロに近づくが、
水には着実にその「鋳型」が写し取られていっているために、
もともとの物質が持っていた、ある種の「特徴」が「転写」されるという。

この理論に基づき、さまざまな研究は行われているが、現段階では、わたし自身が納得できるような、
そして、すべての科学者を納得させるような物理学的「データ」は、見たことがない。

もしかしたら、現存の測定装置や実験器具ではまだ測定できないけれど、近い将来、誰をも納得させる方法での測定が可能になるかもしれない。

あるいはわたしの力量では今あるデータを読み取れていない、ということだって充分にあり得る。

だが、個人的には、シンプルに「水が鋳型となって……」とは少し違う、もう少し「意表を突いた」ことが起きているのではないかと考えている。

なぜなら、「鋳型」の考え方だと、乳糖を用いてレメディを作るtrituration(粉砕混合)において何が起きているか、
あるいは、砂糖玉に染み込ませた水が完全に揮発したような状態でもなお「効き目」があるのはなぜなのか、ということの説明が付かないからである。

非常に文学的な言い方になってしまうが、

源物質が薄められ、叩かれていく過程で、
その物質が持つ固有の微細な「エネルギー」のようなもの(わたしは、エネルギー分野のバックグラウンドを持つため、「エネルギー」と呼ぶことに多少の胸の疼きを感じるので、これを便宜上「彩り」と呼ぶことがある)が、
花開くというか、「展開」され、強められて行っているように感じ、考えている。

レメディを作る希釈振とうの過程をpotentization(ポテンタイゼーション)、つまり、ポテンシャル(潜在する力)化していく、という言葉で表現したのは、ハーネマンがこのことを実感として理解していたからなのではないかと思う。

実際にこの作業を行う時に、神経を研ぎ澄ませていれば、このポテンタイズされた「エネルギー」を身体や心で感じることはできる。

物理現象としては定義しがたいが、
植物が土から芽を出すとき、あるいは、木の芽が硬い殻を割るときに、特有の力強さ、煌めきを感じさせるように。

分子生物学者、福岡伸一博士は、大ベストセラーとなった著書「生物と無生物のあいだ」で、
生物を動的平衡が成り立っているものと定義している。

つまり「生きている」とは、常に細胞、あるいはもっと微細な粒子が入れ替わっていながらも、マクロで言うと元の「形」を保っているような状態、ということだ。

また、同博士により後に書かれたものの中には、『生命の本質は遺伝子や細胞といった要素にあるのではなく、要素と要素の関係性、それらの「あいだ」で起きる相互作用にこそある』と記されている。

この『「あいだ」で起きる相互作用』こそが、ホメオパシーのレメディの働きかけているところであり、ホメオパシーのレメディの質そのものなのではないだろうか。

その人の在り方、あるいは、その人の症状に似た「エネルギー」を持つ源物質が、希釈振とうされることで、
小さく、小さく分散させられて行くが、同時に分子構造では説明できないような「エネルギー」の部分は「開花」する。

極端な言い方になってしまうが、
人の生命維持に不可欠な水や塩であっても
大量に取り込みすぎると命を奪ってしまうように、

ある濃度では、害を及ぼすかのように見えても
そのものの持つ質、「エネルギー」には善悪はなく、害も益もない。

希釈振とうにより作られたレメディは、
動的平衡を保っている生物の様々な階層に入っていくことが可能となり、
そうすることで、生命に、何ものにも乱されていない本来の在り方を思い出させる、
今起きている不具合を解消する方法を思い出させる
というような作用が起きているのではないかと推察している。

 

最初に書いた、わたしのコンプレックス。

それは、多くの人が思うほど、自分が「すごい」わけじゃない、というところにある。

なぜなら、自分の功績(と呼べるものであるとするならば)が、緻密な計算や論理によって生み出されたものではなく、
ある種、神さまがぽろっと落として行ったものを拾って、
そこに実験を重ね、理屈をつけ足していった結果のようなものであることを知っているから。

科学って案外そんなものなのかもしれない。

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