予想外の展開になってしまいましたが、「その1」を書き始めたからには、「その2」も書かなくては・・・。
昨日のテント設営の写真を撮ったのは、お昼前。雷鳥沢キャンプ場です。
その後、お昼過ぎからどんどん、どんどん、どんどん、どんどん、雨は強くなり・・・
雷も鳴ってきて、なんだか嫌な感じなので明るいうちに夕飯も済ませ、3人でテントにこもりました。
午後9時の天気図。台風が近づいてきて、前線がどっかり居座っています。高潮・雷注意報発令。
テントが破けるんじゃないかというような豪雨と、タープがばたばたと音を立てる強風、そして時折空を引き裂く雷。
薄い薄いテントの布1枚(フライシートもあるから正確には2枚か)隔てた向こう側で、自然が猛威をふるっているのが、全身に伝わってきます。
小さい山テントに守られ、ありがたいという気持ちと、「がんばれ」という気持ちと、考えたくないけれど不安な気持ちで眠りの浅い夜を過ごします。
今朝の様子はこんな感じ。
そう、気づいた方もいらしゃるでしょう。私たちが昨日テントを設営した場所は、すっかり池になっています。
雨が強くなったあたりから、場所選択を誤ったことに気付き、あわててテントを移動させました。
移動させた先は水はけはよかったとは言え、もう横から、下から、水がしみてきています。
本当は、標高3003m、日本百名山の一つ、雄山を登る予定でした。
でも、この雨と霧は危険ですし、万が一雷に遭いでもしたら、笑い話ではすみません(実は私、小学生のとき林間学校で雷に遭い、全員無事だったことが不思議なほどの体験をしました)。
残念ですが、朝5時起床、撤収することにしました。
オートキャンプと違って、山キャンプは、雨が降ると本当に大変。全部がぐっしょり濡れてしまいました。
雨の中、トロリーバスの室堂駅までまた1時間歩きます。
本当は、雪渓も見えて、絶景のはず。だけれど、全然景色は見えません。
見えるのは健気な高山植物ばかり。
立ち止まる余裕もなかったし、カメラも条件もいまいちだったけれど、いくつか・・・。
ウサギギク・・・これは、出会えてよかった!ホメオパシーのレメディ、Arnicaにもなっています。
立山アザミ・・・雨に濡れて可憐です。
キオン。
ヤマハハコ・・・小さいかわいい花。
行きは見事な風景が広がっていたロープウェイですが、帰りは、まるでミステリーツアーのようです。
10時には、長野側の登り口、扇沢に着きました。
今回、本当に色々な学びがありました。
でも、何より、5年生の息子が10kg以上ある荷物を担いで黙々と歩いたこと。
雨が降っても、ぐしょぐしょに濡れても、計画が変更になっても文句一つ言わなかったこと。
そして帰宅後の怒涛のような片付け、洗濯などを、進んで手伝ってくれたことを、とても頼もしく、誇らしく、嬉しく感じました。
残念な結果にはなってしまいましたが、やっぱり自然とはこういうもの。
次にまた素晴らしい姿を見せてくれることを楽しみにしています。
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