ありがたいことに、親からもらった眼はとてもよく働いてくれる眼で、特に気を使ったこのもないのに、物心ついたころから、視力検査は、いつも右1.5、左1.5でした。

だから、おそらくいわゆる「老眼」は、早くやってくるだろうなぁ、と思っていましたが、40をとうに過ぎた今も同じ視力を保っています。

でも、ずっと気になっていたこと・・・

2年半前の投稿に書いた「眼のいい人は、眼鏡をかけることに心理的な抵抗がある上に、近くのものも、なんとか補って見ているから、あまり不自由を感じない。でも、実は、常に眼はとても緊張して近くのものを見ているから、これが続くことは、眼や脳にとって非常なストレスとなる。」ということ。

私は、きっとこれなんだろうなぁ、と思っていました。

前職でも、現在も、パソコンを使って仕事をすることがとても多いです。

最近、私の大切な眼たちは、頑張ってみているのかなぁ、と感じることが少し増えてきました。

なので、かねてより憧れだった、千葉県佐倉市の「眼鏡のとよふく」へ。

ここの考え方は、「眼は大脳の一部である」ということ。アイオロジーの考え方と同じです!

いやー、遠かったです、佐倉。自宅から2時間半かかりました。

それでも!それだけの時間と労力をかけて行った甲斐がありました。

眼鏡屋さんに行くのは初めてなので(それどころか、眼科にさえも行ったことがないような気がします)、ほかの所と比べることはできません。

が、とにかく楽しかった!です。

まず、最初の問診票。

当たり障りのない質問(私は特に問題もなかったので、あまり書き込むこともなく、内容も忘れてしまいました)の最後に、なんと食べものの好み!

食べるものを大切にする眼鏡屋さん、否が応でも期待が高まります。

そして、中から出ていらっしゃった、豊福さんご本人。

私は、もっと頑固おじいちゃんを想像していたのですが、全然そんなことはなく、優しく丁寧でお茶目なおじさまでした。

別室で目の検査。

壁に映し出される、さまざまな図を見て、実にたくさんの検査を行いました。もちろん、素人の私には、何を見てくださっていたのかわかりませんが・・・。

実は、私の前回のブログを読んでくれて、「とよふく」を訪れた友人が何人かいます。みなさん、いろいろな身体や心の癖を指摘されて、それがまるで占い師のように当たっていた・・・と。

でも、眼鏡を作って使い始めたら、頭痛が治ったとか、疲れにくくなったとか・・・すごい。

私がいただいた言葉は、

「現代のあなたの年齢では珍しく眼も脳もきれいでクリアな状態です。今、来たことは大正解、よかったですね。」

私にこの眼鏡屋さんを紹介してくださった尊敬する歯医者さんと同じような眼、と言われました。

営業トークはしない方と聞いているけれど、営業トーク8割だとしても、なんだかそれだけで嬉しくなってしまった単細胞の私でした。

本当に、神様から、親から授かった身体に感謝。

勧めてくださったのは、手元(PC)などが見やすくなる単焦点の眼鏡。

正直言って、見え方がどのように違うのか、よくわかりません。

でも、とよふくさんによれば、同じように見えていても、身体は「頑張らないで」見ているのだとか。

で、面白いことに、この眼鏡をかけると、単焦点レンズのカメラをのぞいているときのように、あるところ以外は前ボケ、後ろボケするんです。(だから、この眼鏡をかけて町を歩くことはしません)

こまでが豊福さんのお仕事。

そのあとは、店内の方たちに引継ぎ、たくさんあるフレームの中から好みの物を選びます。

ご著書にも書いてありますが、身体のことを第一に考えた眼鏡屋さんですから、有名ブランドであっても体に負担がかかるような素材、形の物は置いていません。

眼鏡を選ぶのはもちろん初めてですから、店員さんにもアドバイスいただきながらようやく一つ選びました。

そのあとの、顔に合わせた調整も、本当に長時間かけて、丁寧に、丁寧にやってくださいました。

ここまでで2時間~2時間半。普通眼鏡を作るのに、こんなに時間は掛けませんよね。

届くのは後日です。

とよふくを訪れた翌日には、丁寧な直筆のお葉書をいただきました。

そして10日ほどして届いたのはこちら。

写真ではわかりづらいですが、ワインレッドのちょっと立体的なデザインの眼鏡。「きっとこれで10年は行けます」と言っていただいたものですから、丁寧に使わなくては。

実は、あまり「見づらい」と感じていないせいもあり、眼鏡をかけることを忘れてしまいがちな日々ですが、大事な眼を長く使いたいから、強力サポーターの眼鏡も大切にしたいです。