2月の上旬に、ホメオパシー学校の先生がイギリスから来日されたので、東京でお会いしました。

最近どうしているの?と聞かれ、もちろんホメオパシーのプラクティスや講座もやっているけれど、放射能測定室の立ち上げも頑張っている、とお話しました。

私が放射能測定室に関わることの底にある思い(こちらに書いています)など話すと、先生は、「で、あなたにとっては、家族のために食べるものを選ぶことと、農家を守ることと、どちらが上に来るの?」と。

至極当たり前の質問、でも、私たち日本人のあいだでは、なんとなく避けられている質問。

そう言えば、医師ホメオパスであるルーマニア人の友人に、「○Bq/kg検出されたお庭のブルーベリー、MOMOだったら食べる?」と聞かれたこともありました。

正解なんてわかりません。それぞれの立場がある、とてもデリケートな問題でもあります。

それでもなお、避けて通ってはいけない、本来であれば、今私たちが置かれている状況のなかでの「普通の」会話であるはず。

にも関わらず、実際普通の生活を見渡すと、こういった会話はあまりにタブー視されているような気がします。私だって、普通のママ友と話すときは、なかなかこんな話できません。

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先週は、福島県の会津地方(喜多方市山都)で自給自足をしているyasuさんが、房総に行く「ついで」に、わざわざ玉川学園の「はかる~む」まで寄ってくださいました。

yasuさんのことは、「土と平和の祭典」の投稿にもちょこっと書きました。

全然違う生活をしている人だけれど、通じるものがあり(まあ、私が一方的に慕っている、って話もありますが)、たまにしか会わなくても、すぐに話がつながる人、一気に深い話まで楽しめる人です。

ご自分が育てた「ひとめぼれ」玄米を、測定のために持って来てくださいました。yasuさんが自給自足をしているのは、福島県とは言え、新潟に近いあたり。実際yasuさんも、福島原発よりも柏崎を心配していた、と言っていました。

測定結果は、10Bq/kg以下ではありましたが、ゼロというわけには行きませんでした。yasuさんのブログ に詳しく載せてくださっています。

その後、はかる~むの仲間も交えて食事をしながら、色々話しをしました。

はかる~むの仲間ったって、そこも超個性的な面々。ひとりひとりが、別々のところからふらーっと集まってきた感じのメンバーです(あれ?なんか失礼なこと書いているかしら・・・^m^)。

だから、実は、お互いのバックグラウンドとか、そんなに知らなかったりもするし、ほとんど共通項なんてなさそうにも見える。。。けれど、なんとなく「匂い」ってわかるものなんですね。

農の話し、種の話し、食のこと、エネルギーのこと、自給自足、生きていくって・・・なんて、どんどん深い話が飛び交い、それはそれは、楽しい時間でした。

みんないろいろな意見があるけれど、躊躇なく自分の意見が言えて、違いも含めてOKという雰囲気がなんともリラックスできました。

そして、リラックスしている自分を発見し、やっぱり普段の生活の中では、「タブー」に縛られているのだなぁ、と感じました。

タブーであってはいけないはず。

だって、現実問題として、東京に住む私たちに電気を供給していた福島の原子力発電所は崩壊し、今も大量の放射線と、汚染水が流されているのだし、彼の地に住んでいる方たちは、日々放射性能の恐怖に怯え、神経をすり減らしているのですから。

きちんと考え、声を挙げていく責任が、私たちにもあるはず。

デリケートな問題であるという配慮を常にしつつ、でもタブー視しない勇気を持ちたい、と思います。