以前、「埋炭をしました」という投稿をしましたが、実は現在夫の実家のあるところに義母と一緒に暮らせる家を建てています。
もともと夫は建物に興味のある人で、今住んでいる家は、古い古い家をリフォームして、無垢の床と漆喰の壁にしました。
新しく建てる家は、お洒落でも最新式でなくてもいいから、材などにはこだわって、大地に近い暮らしができるようにしたいね・・・と話し合っていました。
やりたいことを全部実現するのは無理だけれど、自分たちの出来る範囲で心地のよい家を作りたいと、リフォームをお願いした建築家さんと相談しながら少しずつ進めています。
そんな中で、是非とも仕事をお願いしたかったのが、「多摩くらふとフェア」の投稿で触れたoasisの渡辺さん。
表札をはじめ、いくつかのインテリア小物をお願いすることにし、打ち合わせを重ねて来ました。
そして、今日は、作業の見学とちょっとの体験をさせていただくために、お忙しい中時間を作っていただき工房を訪ねました。
はじめての鍛冶屋体験。わくわく、どきどき・・・。
仕事の道具はカッコいいと常々思っていますが、ここの工房は、何から何までカッコいいのです。
こんなアンティークの時計も。中にちっちゃい振り子が入っています。
oasisの渡辺さんにお願いしたかった理由は、この方の作品が、ロートアイアンの重厚さ、素朴さを残しながらも、同時に繊細なラインで軽やかさも表現していることと、そして、自然の中の動植物のモチーフを多く取り入れていることからです。
工房(というか、工場サイズですね)に入ってまず目についたのはこちら。
私たちがお願いしたものの原寸大図面です。
すぐに、「トイレットペーパー・ホルダーは、もう形はできているんです」と見せてくださったのがこちら。
まだ最終的な仕上げはできていないけれど、ずっしりとした、手作りの味がなんとも素晴らしいペーパー・ホルダーです。
私たちが今回体験させていただいたのは、タオル掛けと、壁に付ける葉っぱ型フックの簡単な作業。
タオル掛けは、丸棒から作ります。
ただの丸棒をねじっても、あんまりねじったとわからないから(笑)、まずは、丸棒を叩きます。
小人の靴屋さんが使っているような台の上でハンマーで叩いて。
そして、こんなものの助けも借ります。
動きが速すぎて写っていませんが、油圧の巨大ハンマー(?)。
これをバーナーで熱して、ねじる!
「鉄は熱いうちに打て」との指示通りに、慎重かつ素早くぐいぐいとねじります。
そのあとは、図面の大きさに従って、こんな治具(こういうのは、それぞれの職人さんが自分の使いやすいように作るのだそうです)を使って丁寧かつ大胆に曲げていきます。
最後は、ネジで止めやすいように端を潰します。
出来上がり。
はあぁ~~~っ!これだけで、ため息が出るほどかっこいいです。
葉っぱの形のフックは、板から作ります。
お手本の真似をしながら、葉っぱの形を書いてみました。
これを、すごーく細い火を出しながら、同時に強い風を吹き付ける専用のバーナーで切り取ります(もちろん渡辺さんが)。
切れた線の隙間から見える火花が綺麗。
うーむ、微妙・・・。
しかし!!!ここに渡辺さんの手が入ると、途端にまるで魔法のように、息を吹き込まれたように、無機物が有機的になるのです。
惚れ惚れ。
商店街の看板を見て、思い切ってコンタクトしてみてよかった!お願いしてよかった!
最近は大人気のようで、お忙しいし、素人が入ると邪魔だろうに、快く見学や体験をさせていただき、なんだか色々なことがぐっと彩り豊かになってきたような気がします。
表札と、そしてもう一つお願いしている大物も楽しみです。
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