陰陽五行(いんようごぎょう)って聞いたことがありますか?

東洋哲学では、世の中のさまざまなこと、ものを

【陰陽】の2つの側面と、【木・火・土・金・水】の5つのグループに分けて考えます。

冬という季節は、このなかの【水(すい)】。

同じグループの中に、臓器としては【腎(じん)】が含まれるのです。

どういう意味かというと、冬に一生懸命働くのは【腎】。

一番疲れるのも【腎】。

だから、【腎】をきちんと労わってあげることができれば、冬も、それに続く春も健やかに過ごせる、ということなのです。

東洋医学の【腎】は、西洋医学の腎臓だけではなく、膀胱、泌尿器や婦人科、副腎、ホルモン関係も全部含みます。

じゃあ、どうやって労わってあげましょう?

方法はたくさんあるのですが、今日みたいな寒い日に気持ちがいいのは【こんにゃく湿布】。

こんにゃくは、昔から『砂おろし』と言われ、食べても、湿布として使っても、デトックス作用が強いことが知られています。

腎にこんにゃく湿布を行うと、冬にため込んでしまったものの排泄をうながすと同時に、

足の先までぽかぽか温まり、ふうぅっっっ、とリラックスできます。

<こんにゃく湿布のやり方>

(1) こんにゃく2丁を用意します。

(2) お鍋のお湯で、20分ほど茹でます

(3) 1丁ずつタオルや手ぬぐいに包みます。かなり熱いので、火傷に気を付けて!

(4) 気持ちのよい熱さであることを確認し(熱過ぎたらタオルや手ぬぐいをさらに巻いてくださいね)、

(5) うつぶせになって、背中を出します(妊婦さんや、うつぶせに慣れない方は、テーブルにつっぷするような形で)。

(6) 包んだこんにゃくを背骨の両脇の、ウエストくらいの高さの位置に乗せます。

(7) この状態で20分。

(8) 冷めてきたら、少しずつタオルをはがしていきます。

以上!

え?

自分のために、そんな時間を取れない?

講座『お台所の救急箱』の中で、何度も何度も、何100人もの方がこのこんにゃく湿布を体験されていますが、

不思議なことに、それまで騒がしくしていたお子さんたちも、お母さんがふうっとリラックスすると、例外なく一緒に静かにリラックスし始めるんです!

ぜひやってみてくださいね。

足先までポカポカしてきて、ゆっくり眠れるようになりますし、活力がわいてきます。

終わった後は、うっすらと汗をかいたのを乾いたタオルで拭くのを忘れずに!

使ったこんにゃくは、食べることはできませんが、水を張った容器に入れて冷蔵保存すれば、何度も使えますよ。

お台所にあるものから、健やかな心と身体は作れます。

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