やっと、やっとこの日が本当にやって来た!と思った日から、あっという間の、でも濃密なラグビーW杯の1ヶ月半だった。

一つ一つのチームも試合も全然異なり、でもどれも素晴らしく、本当にエキサイティングだった。

この数年、ほぼ毎週末、スーパーラグビーか、息子の卒業したラグビー・スクールのボランティアに通っていた夫は、

今回、ボランティアのために横浜スタジアムの試合へは全て通っていた。

高校からラグビーをやっていた彼は、結婚した頃も趣味でやっていたが、毎週月曜日になると整形外科に通っており、その頃のわたしは、何がそんなにいいんだか・・・と思っていた。

息子が小学校3年生になってラグビーを始め(本当は保育園の頃からやりたがっていたけれど、わたしがOKを出さなかった)、

自分もお母さん仲間たちとタグ・ラグビーを始めるようになり、少しずつこのスポーツがなぜ多くの人を魅了するのかがわかるようになって来た。

ラグビーは、いろんな体格や気質、スタイルの、いろんな得意を持った人が参加できる多様性のあるスポーツだとは昔から言われているが、W杯で感じたのはそれ以上のことだった。

もの心がついた時期と、思春期を、まだ日本人の少なかった海外で暮らしたわたし自身は、あまり「外国人選手」と言うものに特別感を持ってはいなかったが、

JAPANのジャージを着て、毎試合血だらけになりながら、コツコツと身体を張り、スクラムでペナルティを取ったときには、拳を上げて喜んでいた具選手(韓国籍)の姿なんか見ちゃったら、

絶対に絶対にこの人の国と戦争なんてしたくないと誰もが思うんじゃないだろうか。

表面的な【平和の祭典】じゃなくて、こう言うのを観て、応援して、愛することが平和のためのスポーツだと思う。

スタジアムで出会った海外からのサポーターたちが1991年や1995年のジャージを着ていたりしたのも、かっこよかった。

べつに、日本国民1億2000万人にラグビーを好きになって欲しいなんて思わないけれど、日本にもこんな風に文化が根付くといいな、と思う。

2023年フランスW杯の時、わたしたちは、結婚30年。(息子がこうなってるってビジョンもあるけれどナイショ)またスタジアムに足を運べるといいな。

今年の高校ラグビー(花園)は、12月27日から。
まだ県予選の真っ最中だけれど、高校ラグビーはネット中継もするから、皆さん応援してね〜。