チームのカメラマンを仰せつかり、高校ラグビー全国大会(通称:花園)のグラウンドでビブスを着て写真を撮らせていただいている。

大切な大会を、近くで撮れることは嬉しい反面、失敗してはいけないという責任も大きく、ずっと緊張が続いていたし、前日は、変な夢ばっかり見てあまり眠れなかった。

会場では、プロのカメラマンや記者さんに挟まれ(なぜか毎日新聞の記者さんに親しみを持っていただけたのか、ずっと喋りかけられつつ笑)、いつもよりずっとたくさんの枚数を撮り続けた。

プロのカメラマンさんは、一つの決定的瞬間を印象的に撮るのが仕事。

だから、じーっと待っていて、誰かが独走したり、トライをしそうになると、まるでミシンが布を縫うようにシャッターが連写される。

でも、わたしの仕事は、1枚の芸術的に美しい写真を撮ることではない。

1人1人の選手が、それぞれの選手の親御さんが、喜んでくれて記念になると思ってくれる写真を撮ることが目的。

80人も部員がいるから、全員を平等には難しいし、華やかなポジションばかりではない。

初日、1000枚近くの写真を撮り、400枚まで絞り込んでからの現像と編集は、わたしの拙さもあり、10時間以上かかった。

それでも、親であるわたしにしか撮れない写真があると信じている。

今日は、2戦目。

去年の優勝校、相手に不足はない。

みんな頑張れ。

それぞれの煌めきを切り取れるように、みんなのお父さんお母さんを代表してわたしもがんばる!