息子(小学6年生)の決意。

「ぼく、1人で暮らすようになったら、ニラ醤油と味噌は、自分で作って常備しておく」と。

「だけど、最初の1年だけは、お母さんのところから味噌分けてね」だって。

息子の1人暮らしの家で味噌作りワークショップをやることを約束しました。

・・・と言うわけで、何年後になるか分かりませんが、ワークショップ参加希望者募集中です(笑)。

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先週末は、息子の学校の「秋だけど ぜんぜんあきない 秋祭り」に参加してきました。

一般的な言葉で言うと、秋の運動会+保護者会+お泊まり懇親会。

学校のコドモとオトナ(この学校では先生と呼ばずにオトナと呼びます)と保護者がめいっぱい楽しむ秋の大イベントです。

今年は、妹と義弟の強力な協力を得て、母と、車椅子の父も参加することができました。

この学校の運動会は、「楽しむ」のが最大の目的なので、実行委員も立候補、当日誰でも参加したい競技(?演目?)に参加することができ、点数を付けたり勝ちや負けを判定することもないのです。

朝早く並んでの場所取りもなければ、密かにライバル心を燃やすお弁当作りもありません(お弁当は持って来たければ持ってくるし、大変であれば学校のお弁当を頼むことができます)。

コドモたちが考えた競技名も面白いでしょ?

最後の「バトンをわたしてコケコッコー!(一般的な言葉で言うとリレー)」には、私も夫も参加しました。

以前の学校にいたときは、毎年リレー選手に選ばれるかどうか、というのが息子の中でも大きな関心ごとで、多少ナーバスにもなっていました。

でも、この学校では、参加したい人は誰でもOK。なので、息子とバトンを繋ごう!と話し合っての参加です。

私は昔からリレーや短距離走が大大大好きなので、ン10年ぶりに気持ちよく走らせてもらいました。

何より、だれもが心からニコニコ笑っているこの運動会は、とても豊かな気持ちになります。

そして、夕方からは、保護者会企画の懇親会。

ここでは、屋台を出したりしながら、普段あまり話せない保護者同士や、学校のオトナとの親交を深めます。

寝袋持参で学校に泊まることもできるので、みんな本腰入れて(笑)じっくりとおしゃべりする、それはそれは楽しい企画です。

一般的に言うと、ちょっとというか、かなり変わったこの学校に子どもを預ける、というのは、勇気のいることかもしれません。

でも、こうやって他の保護者や学校のオトナと話すことで、大きな共感や安心が得られるので、この「夜更かし会」は、嬉しい機会です。

今回も、息子のクラス(プロジェクト)のオトナのお話しをじっくり聞くことができました。

そんな中から・・・

息子たちのクラスでは、今年は春からお米を育てています。

農家さんから田んぼを借りる交渉はオトナがしてくれたのですが、その時に、「もしかしたら失敗して全滅するかもしれませんが、それでもいいですか?」と許しを得たのだそうです。

そう、この学校には、いいところがたくさんあるのですが、最後まで口を出さずに見守ってくれるところ、そして、失敗をさせてくれるところが私が最も好もしく思っている部分です。

1人の大人が「本当は、イノシシや猿に作物をやられてしまう理不尽な経験もさせたい」なんてぼそっと言っていたほどに、それは徹底しています。

あるとき、パン作りの活動をしていた息子が、「失敗」報告をしてくれました。

それは、本来であれば6グラムの塩を入れるところを、間違えて50グラムの塩を入れてしまった!というもの。

息子曰く、わかったことは・・・

「塩をたくさん入れると、膨らまなくて固いパンになる。そして食べると、すっげえショッパクて、お昼ごはんなんか食べられなくなる!」だそうです。

そして、きっと二度と同じ失敗は繰り返さないでしょう。

以前の息子だったら、失敗したことにがっかりしたり、誰のせいだった、と怒ったりしたと思います。

でも、笑って教えてくれた息子を見て、この学校に、このオトナたちに出会ってよかった!と思ったのでした。

その同じ話を、担任のオトナが「喉元まで言葉が出かかったけれど、かろうじて抑えた経験」として語ってくれました。

見ているけれど、失敗すると分かっているけれど、口を出さない、敢えて経験させる、というのはなかなかできないことだと思います。

貴重な体験を守ってくださり、感謝。

そして、最近私の周りで多い「自律性調節障害」についても意見を聞いてみました。

このオトナは、昔、いわゆる「不登校」の子と話していた時に、「忙しそうな先生には、相談しない。ひまそうな先生と話をするの」という言葉を聞いた経験から、子どもの前では忙しそうにしない、と決めているのだそうです。(このお話しは、こちらにも書いてあります。)

そうか、そうよね。「どうしたの?大丈夫?何でも聞くよ?」と言葉だけで言っても、その大人が本当に聞こうとしてくれているのか、子どもはちゃんと分かっていますよね。

思春期の子どもにとっては、この形式的な「大丈夫?」がたまらなく「うざったい」と感じられるでしょう。

こんなオトナに見守ってもらえる息子は幸せだなぁ、と思うと同時に、私もそんなオトナでありたいと思いを新たにした「夜更かし会」でした。

今日の一品は、息子たちが育てたもち米のお餅。

柔らかくてよく伸びる、美味しいお餅でした。

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