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息子が自由学校を選んだワケ ~その1~

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息子が自由学校を選んだワケ ~その2~

進学塾での勉強に戸惑い、たくさんの話しあいを重ねた結果、息子がたどり着いた結論は、「いろいろ体験できる中学校に行きたい」。

ここからさまざまなことがめまぐるしい勢いで変わり始めました。

4年生の終わり頃、改めて以前から気になっていた自由学校に電話をして学校見学をお願いし、

学校を休んで見学に行ったら息子が「絶対に体験入学したいからすぐに申し込んで!」と言うから、申し込み、

人気だから半年か1年は待たなくてはいけないだろう、小学生のうちに行ければいいやと思っていたら、1、2週間(?)ですぐに電話があり、

体験入学(2泊3日の寮宿泊と授業参加)のあと、「この学校に100億万パーセント行きたいから、行かせてください」と息子に懇願され、

学校から「GWあけにすぐに転校してください」と連絡があり、

さすがにそれでは急すぎると、6月編入で折り合いをつけていただき、

10歳最後の日にこの自由学校に転校し、同時に月曜〜金曜の寮生活が始まりました。

 

あまりに色々あったので、よく覚えていないのですが…(笑)。

説明会では、学園長(和歌山)にも、学校長(南アルプス)にも、

「編入が1番難しいのは、小学5年生、男の子、一人っ子です」とみんなの前で言われました。

特に名指しはされなかったけれど、それってピンポイントでうち・・・。

 

あとから考えれば、どの子も初めて親から離れて寮生活をする中で、一度は寂しくてワンワン泣いたり、行きたくないと言ったりするらしいのですが(小さい子の寮は、泣きながら公衆電話に並ぶ子たちで修羅場の様相だとか)、

「高学年」と呼ばれ始めたばかりの5年生男の子は、小さい子のように手放しで泣くわけにも行かず、でも、寂しい。

特に一人っ子は母親との密着度合いが濃くなりがちだから…ということだったのだと思います。

息子は、ワンワン泣くことはなかったけれど、荷物の中にわたしが作ったボロボロの小さなヴァルドルフ人形を潜ませて行き、時々ベッドのカーテンを引いて泣いていたそうです。

「あーあ、(公立)小の場所に(自由)学校があれば最高なんだけどなぁ」と呟いたことも何度もありました。

わたし自身も、息子が月曜日の朝に出掛けていくと、腑抜けのようになってしまい、寂しさがこみ上げても来ました。

 

時には、「育児放棄なんじゃないか」とか、

ちょっと嫌味を込めて「楽でいいわね」なんて言われたこともあります。

冒頭にも書いたように、「可哀想」は、特に親せきから何度も言われました。
(余談ではありますが、こういうのって全て父親じゃなくて、母親が言われるんですよね~)

わたしにできることと言ったら、息子自身が「ぼくは、親元から離れた可哀想な子」と1ミリも感じないように全力で守ることしかありませんでした。

 

でも実際のところ、息子の毎日は本当に充実しており、

また、低学年の子と違って「自分で決めた」という自負があったから、学校を休みたいと言ったことは1度もなく、

中学校を卒業するまでずっと長期休みの最後の方は「ああ、早く学校始まらないかなぁ」と言っていました。

学校側は、できるだけ小さい年齢から自由教育を受けさせることを勧めていますが、息子と、親であるわたしたちにとっては、あのタイミングがベスト中のベストだったと信じています。

そして、「自由教育」と便宜上書いていますが、日本にも、世界にも、さまざまな種類の教育があること、

公教育も含めて、それぞれの家族、それぞれの子、それぞれのタイミングに異なるベストがあると実感しています。

さらに言うと、その時々でできる選択の中で充分に悩み、最善と思って選ぶことは、常にベストであると考えていますし、

学校教育は重要ではあるけれど、それにも増して、特に義務教育あたりまでは、親をはじめとした身近な大人の柔軟なものの見方(つまりは、みんなと同じじゃなくてもいい、と心から信じての声掛け)がとても大切だと考えています。

今でも息子は、公立小学校に行ったこと(おそらく2年生の時の理不尽な体験も含め)、進学塾に通ったこと、自由学校(と寮)に転校したこと、すべてに誇りを持っているようです。

これからどう変化していくか想像もつかない世の中を、一人っ子である息子は、わたしたちがいなくなっても自分で仲間や家族を見つけて、しなやかに泳ぎ切ってほしいな、と思っています。

息子が天寿を全うしてこの世を去るときに「いろいろあったけれど、ああ、いい人生だった」と思ってほしい、というのがわたしの最大の願いです。

とりとめもなく、オチもない、長い文章にお付き合いくださりありがとうございます。

転校してからの学校生活のことは、ブログにもたびたび書いていますので、もしご興味あればご覧ください。

上の方が最近の投稿です。

【無邪気なことと幼いことと】自由教育を考える by 息子 その2
https://homeopathy-momo.com/school/20181025/

自由教育を考える by 息子 その1
https://homeopathy-momo.com/school/20181020/

自由学校で得たことは、一見わかりづらい
https://homeopathy-momo.com/school/20180827/

16歳夏 息子語録
https://homeopathy-momo.com/school/20180727/

「創造する力を身につける学校 〜巨摩中学校の実践から未来の教育を考える〜」
https://homeopathy-momo.com/school/20180623/

必要な場所へは導かれる
https://homeopathy-momo.com/life/20180422/

自由な学校の教育 ~卒業 後編~
https://homeopathy-momo.com/school/20180325/

「自由な学校の教育 ~卒業 前編~」(→☆
「0からファイナル・「0からカフェ」@Yolo」(→☆
「【0から食堂・ファイナル! ~後編~】」(→☆
「【0から食堂・ファイナル! ~前編~】」(→☆
「命をいただく ~中学生編 その3~」(→☆
「命をいただく ~中学生編 その2~」(→☆
「命をいただく ~中学生編 その1~」(→☆
「忙しいのは、心を亡くすことなのか? ~0から食堂~」(→☆
「自由な学校の教育・・・獣害対策と収穫祭」(→☆
「自由な学校の教育・・・受験<後編>」(→☆
「自由な学校の教育・・・受験<前編>」(→☆
「自由な学校の教育・・・「いじめ」」(→☆
「人の役に立つことは、強制されるべきものなのか?」(→☆
「タテマエでない切磋琢磨」(→☆
「自由な学校の教育・・・里山へ」(→☆
「自由な学校の教育・・・森へ」(→☆
「春分」(→☆
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