おかげさまで、本当にありがたいことに講座もコンサルテーションもたくさんのご予約をいただいているのですが、息子が大好きな学校からの卒業を控えた今、少しでも空き時間ができると往復270キロの道をとばし、子どもたちの活動を見学させてもらいに行っています。
(もはや、「子どもの村オタク」な感じです(笑))

ここの学校の子どもたちの姿が大好きだから、と言うのもありますが、今の時代に生きている大人の1人として、ここの教育、空気を少しでも自分の身に染み込ませたい、この学校に来ることのできた子やその親以外の人たちにも、わたしを通じてこの空気が少しでも伝わってほしい、との思いもあります。

2月の上旬には、教科の授業をたくさん見学させてもらい、先週は、プロジェクト(活動の中心となっている縦割りクラス。テーマ別にわかれており、自分の好きなプロジェクトに入ることができる)の活動に行ってきました。

その時のご報告…

何度も書いていますが、息子たちのプロジェクト「暮らしの歴史館」では、去年から「0から食堂」に取り組んでいます。

これは、出来る限り自分たちで育てたり、とってきた材料を使って料理を作り、食堂をオープンさせよう、と言う試みです。

駐車場にもなる第2グラウンドに降り立つと、息子と仲の良い友人が土を掘る姿が。

のぞいてみると…枯草?

これ、たんぽぽ。春ならわかりやすいけれど、こんな状態でも次々見つけては掘っています。

よく洗って、干して、焙煎して、粉にして、たんぽぽコーヒーにするのです。

まさに0から!

「こんな寒いのに、これ全部洗うの大変じゃない?」と聞くと、笑ながら「すっげー大変!」と。

エールを送り、校舎に向かっていくと、今度は別のプロジェクト「ものづくり研究室」の子たちが大きな足場を組んでホースを渡したりしています。

壁面緑化のための準備だそうです。

「〇〇、写真撮らせてもらっていい?」
「いいよ~!」

写真にうつりたくない子はささっとよけるし、写ってもかまわない子は、「いいよ~」と言ってくれます。

校舎の中に入ると、息子のプロジェクトの子たちが忙し気に行き来しています。

もう顔見知りになっている子がほとんどで「こんにちは~!」と言ったり、手を振ってくれたり。

翌週の食堂に向けて、メニューを練ったり話し合いをしたのでしょう。

入学した時から、何かあるとすぐにミーティングをするここの子たちは、伝える、聞く、練る、まとめる、と言うことが自然にできるようになっています。

それぞれに試作をしていました。

「オーブンがいっぱいだから、発酵させるの大変~」と笑いながらパン生地を発酵させたり

メニューに載せるお饅頭の写真をいかに美味しそうに撮るか工夫したり。

息子は、手打ちうどんを茹でていました。

…と思ったら、なんとうどんではなくて、ここから発展させてかりんとうを作るのだそうです!

揚げて

蜂蜜を絡めて。

「ゴミはゴミ箱にあたえてください」(笑)。

こちらは、飼っているウサギさん。そういえば、ウサギの名前を決めるのに、40いくつ候補があって、大変なんだ~!って小学生たちが言っていたっけね。

そして小学生の方もちょこっと見学。

この冬、インフルエンザが大流行してしまい、1週間ほど学校閉鎖になってしまったのですが、その時、「発酵」の研究をしているこのクラス(プロジェクト)の子たちだけは誰もインフルエンザに罹らなかったのだそうです!

チームにわかれて、いろんな材料で味噌を作っての味比べですって。

テストも成績表も校則もない、と言われているこの学校ですが、集団生活を行っていく上ではやはりルールも必要です。

すべてが全校ミーティングで話し合われ、決められます。

別の日に参加した全校ミーティングですが、この日は、小学生たちが作った室内用滑り台を設置していいですか?と言う議題でした。

どんな滑り台かは百聞は一見にしかず、ということで滑って見せてくれました、

床を傷つけないように、もう少し敷物を工夫したらいいんじゃない?とのアドバイスも受けながらの「いいよ」の結果になりました(笑)。

あれ?学校好きすぎて、話がずれてしまいました。

【0から食堂・ファイナル! ~その2~】に続きます。