息子の学校に参観に行ってきました。

息子の学校は、ある意味とても「変わっている」ので、全国各地そして海外からの見学者が多いですし、私たち親も、いつでも自由に参観することができます。

イベント時の学校ももちろん楽しいのですが、普段の日もまた、とても興味深く、事情が許せば何度でも訪問したいと思う場所なのです。

今回は、この学校のならではの「プロジェクト」ではなく、あえて中学生の教科の授業が詰まった日を選択しました。

小学生までは、教科は明確には分かれておらず、プロジェクトのなかに組み込まれていたり、「かずのじかん」「ことばのじかん」のようなくくりになっていますが、中学校では、各教科がもう少しはっきりと分かれており、いずれ時が来れば高校受験に向き合えるように、基礎を積み重ねています。

1学年20人弱しかいないので、小さな教室の思い思いの場所に座って授業を受けます。

教科ごとに、それぞれのオトナが工夫したオリジナルのプリントを使ったり、箱の中に準備されたものから好きなものを選んで理科の実験をしたり(今回は、静電気の実験をしていました)。

英語のクラスでの一場面より。

「toなになに、って言うのは、なになにすること、って意味だってわかったよね。
じゃあ、これは、なんだろう?My hobby is to collect stamps.」

「そこで普通の会話だと、切手集めるのって楽しい?とか、難しい?とかそんな感じになるやん?そういうときの応えかたね」

「切手集めることは、難しいよ~、って言いたかったとするよ。そうしたらなんて言おう?」

「うんうん、これが一かたまりだから、to collect stamps is difficult. いいねー。」

「でもさ、これって、合ってるんだけど、なんかちょっと頭でっかちな感じしない?」

「こんな風な・・・なんかちょっと頭大きすぎて、歩いてたらつまづいてまいそうやん?ちょっと困るよね。。。」(わたし、思わず身を乗り出して見ちゃいました)

「そしたら、もうちょっと動きやすくしてあげよう。ここんところのto collect stampsを、ひとまず、itに置き換えるってのはどう?」

などなど・・・。のんびりした口調だけれど子どもたちの心の中にぐいぐい入っていくのがよくわかります。

プリントもこんな感じで・・・クラスの一人ひとりが登場して、なかなか面白いです。

実在の名前が登場しているから、ちゃんと毎年作り替えてくださっているのですよね。

国語の時間は、オトナがお休みだったため、子どもたちは自習。これが、感心することに、誰1人として無駄話をすることなく、しーーーーーーんと本を読んでいる子や、小説(!)を書いている子や。

もうひとつ、この学校の特徴的な授業として「個別」というものがあります。

全学年一斉に縦割りで行う「個別」の時間は、各教室が「数学の部屋」、「英語の部屋」など主要5教科の部屋になり、それぞれ教科担当のオトナが待っています。

子どもたちは、好きな部屋・・・自分が得意な教科の部屋にでも、わからないことがある部屋にでも・・・に散っていくのです。

オトナがいるから、わからないことは聞きに行くのかと思いきや、そういう子は比較的少なく、むしろそれぞれ数人ずつでかたまって、上の学年の子や、理解できた子が、まだよく理解できない子に説明してあげているのです。

ホワイトボードを使って、3年生が1年生に計算の仕方を説明。

こちらでは、2人でコンパスを使って、合同な三角形を描こうとしています。

「これわかるー?」と、頭を寄せあう2年生たち。

人に教えることってとても勉強になるから、お互い大きな学びになっているはずです。

自分はよく理解できていないからと、もう一度教科書の最初の方からこつこつとおさらいしている子もいます。わからなければわかるまで、そんな当たり前だけれど、なかなかできないことが自然にできているように思います。

ここの教育は、素敵です。一方で、「素敵だけどね・・・高校生や大人になったときに、ちゃんとやっていけるの?」などと言う疑問が投げかけられることも多いです。

今の時点で比べれば、バリバリ受検勉強をやっている子たちよりも問題を解いたりするのは遅いかもしれない。だけれど、きちんと根っこは学べている、身についている、ということがはっきりとわかりました。

なにより、学校を訪れるたびに、それぞれの年齢の子どもたちが、生き生きと自分らしくいることを確認し、とても安心します。中学生が、眼を輝かせて「学校?楽しいに決まってるじゃん!」と言うのです。

そして、たまたまこの学校に出会うことができたラッキーな子どもたちだけではなく、望んでいるあらゆる子たちが、心地のよい学びを得られるようにするために、私には何ができるか?と言うことを、日々真剣に考えています。

まずは、こんな学びの方法もあるよ、と言うことを発信し、既存の教育がすべて、という多くの人の眼についているウロコが少しずつでも落ちていくように貢献していきたいな、と思うこの頃です。

息子の学校に関するその他の投稿はこちらです(上ほど新しい投稿です)。

「つくる、たべる、考える」(→☆
「落ち葉がキラキラ秋祭り 〜オリンピックよりももりあがれ〜」(→☆
「信じること」(→☆
「みんなのチカラ」(→☆
「米粉の研究」(→☆
「循環する社会の知恵」(→☆
「待つことの大切さ」 (→☆
「感性が花開き始めるとき」 (→☆
「晴れ、ところにより涙の会」 (→☆
「美味しい納豆のつくり方」 (→☆
「調べる、考える、伝える」 (→☆
「そんなオトナでありたい」 (→☆

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1月14日(土)より、西東京市で「家庭のホメオパシー・セルフケア講座」をスタートすることになりました。詳しくは、こちら(→☆)です。

Chez MOMOでは、ホメオパシー、フラワーエッセンス、ジェモセラピーによる健康相談(コンサルテーション)、望診法に基づいた食事指導や、日々の生活を楽しく健やかに過ごすための知恵をお伝えする、各種講座を行っております。

場所は、藤沢、町田ほか、お近くへの出張もご相談に乗ります。

10月31日と11月7日に、望診でイベントに出展します。詳しくはこちら(→☆)。

自然育児友の会の「お台所の救急箱」2016年秋冬クラスの募集がスタートしました!
詳しくは、こちら(→☆)です。

「家庭のホメオパシー・セルフケア講座」8期生の募集は、満を持しての湘南開催です。→満席となりました。振り替え、再受講ご希望の方はご相談ください。

ホメオパシーって何なんだろう?というところから始まり、セルフケアキットの中の42種類のレメディを家庭で使いこなせるようになる講座です。

Chez MOMOの講座は、クラシカル・ホメオパシーの考え方に基づいていますので、表面的な対症療法に留まらないよう、きちんとレメディを学ぶことを重視しています。

詳しくは、こちら(→☆)です。

鎌倉のおうちサロンhananokoさんでも「お台所の救急箱」6回講座を行っています。こちらも残席ある回に限り単発受講可能です。
おうちサロンhananokoさんからの告知は、こちら(→☆

小田急相模原でスタートした「お台所の救急箱」の第4回以降の予定はこちら(→☆)です。

これまで、同講座をご受講いただいた方の振り替え、再受講は、毎回1~2名お受けすることができると思います。お問い合わせください(→☆)。

小金井でスタートした「家庭のホメオパシー・セルフケア講座」に関しては、こちら(→☆)です。

二俣川で、10月6日午後3時より、「お台所の救急箱」全6回コースをスタートすることになりました。
なんと、お仲間内のお声掛けだけで、あっという間にほぼ満席になってしまったようです!ありがたいことです。

あと1~2名であれば、詰めて座ればお受けできますので、この機を逃したくない!という方は、こちら(→☆)からご連絡ください。

同じ場所でのホメオパシー・セルフケア講座も年明けから予定しております。
コンサルテーション、講座、どちらもお問い合わせ、お申し込みは、こちら(→☆)、または、chezmomo@sc4.so-net.ne.jp
足立までお気軽にどうぞ。